「ミレイユさん! (っ`・ω・´)っ
じゃ、お願いしますね❗️」
ラディアはチップを渡しながら、ミレイユの手をギュッと握りしめた。
「ええ💧…でも貴女が直接 渡せばいいのに。」
ラディアは大きく首を振る
「私なんか ダメです💦合わせる顔もありませんし😢⤵️⤵️」
「そんなことないわよ」(´・c_・`)
「いいんです、早く行ってください、脱出の準備をしないと、あまり時間がありません💦」
「 ラディア、あなたはどうするの?」
ミレイユは心配そうに見つめる
「…。P5が言ってました、もうすぐ開発支援ユニットと衛兵隊を乗せた第2艦隊がやってくると。その前にここから出る必要があります」
「ええ…💧」
深刻な二人に向かって、遠くからクーネスが、上機嫌で手をあげている
「おーっ(人´ з`*)♪探したぞ!」
(まさか、私を奪い合ってもめているのか(((*≧艸≦)ププッ)麗しの女神とメアボン・ラクサの天使、どちらも捨てがたいな😁🎶🎵
その声に振り返る二人。
何も知らずに 能天気がこちらにやって来る
「さぁ、早く行ってください!私はクーネスさまを引き付けておきます!」
そう言うと、クーネスの方に駆け寄っていくラディア
「ラディア💦」
見送るミレイユは眉を寄せる
* * *
ピッグはバータップ〔整地機〕で周辺をトントンやりながら 辺りに気を配る
「まだかぁ」
ヘッドカムに小声で呟いた
ドグは整備botと共に、スピキンにセル〔燃料〕を取り付け、ハードポイント〔兵装〕に爆弾類などの装着、手早くモニターで装弾パネルをチェックしたり…バケモノ討伐隊の出動機チェックと称し、何事もなく作業が進められた。
マウゴラのeyeセンサーは、静かに見守っている
『思ったより、すんなりだ!無駄な小細工はいらなかった-w もうすぐ終わる!そっちは?』
「できてるよ!スペシャルスパイダーボーン🎵」
ピッグの手のひらに、朝露のようにキラキラとひかる透明パッチ。
その樹脂アクセサリーのような見た目とは裏腹に、ジアン爆弾を埋め込んだ凶器の改造スパイダーだ!
『よし!じゃ先に行って ルフィーに届けてこいよ!オレもすぐ行くから!』
「わかった!」
ピッグは転げるように走っていく
その頃、 ルフィーたち三人は、溶かされた防護壁の側までやって来ていた。
「ほんとに溶けてやがる、やべーな😁ビズラ!」
ルフィーは笑う
「ふっ あいつはタフだ 」
ビズラとの死闘を振り返るレイラ
「ああ」
オブジェの目の奥にもゲピーと破裂した姿がよみがえる
三人は、青い空 そこに漂う雲、立ちふさがるほど そびえる山々、そよ風に揺れる草原の草木まで、それら一帯の美しい風景に包まれて 暫し黙って、ただ佇≪たたず≫んでいた
「……。」
これをやったら、 オレは もう後には引けない。捕まれば閑牢行きだ。
ヘタすりゃ死刑かもしれない
うまく行っても、二度と母星には帰れなくなる…💧
草原の彼方を見据えていたルフィー、重い口を開いた
「…戦艦かっぱらって、こっから出ようぜ。まあアンクまでいきゃぁ、 なんとかなるだろ!」
わざとヘラっとした顔を向ける
「💧…そんなことができるのか?」
不安な表情を浮かべるオブジェ
「……。やるしかねぇよ、このままDAの言いなりでいられるか!まず
次の部隊が来る前に行かねぇとな、本当にヤバいことになる。
どこに送られて、どんな処置を取られるか、オレには見当もつかねぇし、何の保証もない。ましてや簡単に釈放される なんてあり得ない話だろっ モタモタしてられねぇよ💧 覚悟を決めるんだっ 」
まるで自分に言い聞かせているようだった
ルフィー自身は、所属基地に送還され、それなりの処分を受けても、きっと なんとかなるはず…
だが、自分達を気遣い 大きな決断をしたに違いないと、オブジェはその思いを感じとっていた
「もちろんだ! リーダーは君だし、信頼もしている。 その指示に従う心積もりだが……決して一人で無茶は するなよ」
オブジェの呉須色の瞳はルフィーを落ち着かせ、安定的な精神へ導こうと促す
「ああ、とりあえず、合図が鳴ったら、みんなを集めて艦≪ふね≫に乗り込め!ドグたちが誘導する」
「わかった!…私は戻って準備をしよう、頼むよ、竜崎!」
オブジェは なにかを察するように、微笑むと、レイラの肩にそっと手を置く。
そして 颯爽と来た道をもどっていった
「…💧」
触るな!と言う間もなく、勝手にいってしまうオブジェの後ろ姿を睨む
「…オレは別に死ぬのは怖くねぇ!だけど自分を犠牲にするような戦いはしない。生きてて勝利だと思うからだ!誰が死のうと関係ねぇ、オレが生きてりゃ、次、また100機でも落とせる! なににせよ、死んじまったらおしまいだからなっ」
「 ……。」
急に喋り出すルフィーに、レイラは黙って聞き入った
「だけどよ…」
FAのタンクを撃ち抜くレイラのバッファル。
なぜか、ルフィーはあの時のトレーニングマッチを脳裏に浮かべる
「だけど…」
(オレの中の何かが…
ここで 死んだってかまわねぇっ!そう思わせる)
ミレイユの愛らしい微笑み
「……。」
無言のレイラの視線は ルフィーの秘めた恋心までも見透かしているようで、妙な気恥ずかしさを覚える
「 リュウ!💦 黙ってないで、なんとか言えよ💦」
レイラはスッと遠くに目を向けた
「…たとえ…己を殺しても、意志を生かす。それを確信すれば、私はいつでも命など捨てる 」
燃え盛る劫火の炎で溢れる瞳、
ルフィーはそれをじっと見た。
…その信じた何かに命をかけろ!
そう言われているように思えた
「はっん(///∇///) かっこいいこと言ってくれるぜ💦まったく!お前は、大したやつだよ!」
吹っ切れたようなハツラツとした気持ちになった、
ルフィーはぐっと空を見上げる。
「おおーーい!」
パトロール隊員か…
銃を振りながら、何か大声で叫んでいる、ピッグだ
「ルフィーは?」
キョロキョロしながら、ルフィーを探すミレイユに、ハチが答える
「作戦会議とかいってさ、竜崎と泉と 三人で、どっかいったよ」
「え?ヾ(゚д゚;) そうなの?
急ぐようにラディアに言われたのに💦あ、これ、マウゴラからですって」
チップを渡す
「!!」
一瞬止まって、それに目を落とすが、ハチは慌ててデバイスにあてがう。
ポップアップウィンドウが開く
『ようこそ!MUGR-Sです!インストール時に不明なアプリケーションと通知されますが安全です、ARやOPSの権限に許可をください、ハーバをパルト艦艇Goonのフロントデッキへ。クルージングシステムを起動してください』
プチプチと画面をいじくりながら、
「マウゴラ… 💧 マウゴラはあっちで 大丈夫なのかい?」
「ええ(o^-^o) なんかね、あなたたちの、なんかのぉ、お陰?で助かったんですって」
ラディアから、ちゃんと聞いても、よくわからなかったミレイユ
「なんか?? (‘д‘ )!ああ🎵Vファイルだ!あれはワーム最新シリーズ、死霊の囁きってやつさっ!すごいやつだよ!」
嬉しそうに話すハチ
“なんか” だけで伝わるのは、どれ程もマウゴラを心配し、ハーバと対策を考えたからだ。
「(^^;)死霊の囁き?不気味ね~💦 でも、それでマウゴラがイーザーを倒せたんだから!それでぇ、マウゴラは、イーザーになれたらしいから!すごいわね!ハチ」
本当にわかっているかと言えばわかっていないミレイユ(^。^;)
「!マジかい?イーザーを?
へぇ!やるじゃないか!」
艦《ふね》の運行をハーバに任せるというマウゴラが気になったが、イーザーになれたということで安心するハチ
「ええ」ニッコリ
他者を気遣い、心配する彼女の姿に、大きな成長を感じて嬉しく思うミレイユなのでした
* * *
(まったく!💢あんな下級のソルジャーのどこがいいんだ!)
イーグラはプンプン怒っている
バケモノ討伐に向かうと言っていたクーネスが、ラディアと イチャついている様子を見つけてしまったからだ
あからさまに嫉妬するわけにもいかず、その場は離れたが、怒り心頭中だった。そこへ『話がある』と言うルフィーの訴えに、これは好都合と、すぐさま艦長室に呼びつけた…
「💢お前たちは もういいから!クーネスに直ちにこちらに、向かうよう伝えろ!💦急用だと言うんだ!」
「はっ、はい!」
ご機嫌ななめのイーグラを察知して部下たちは急いで走っていく!
「…。よう」
部屋ではルフィーがダレた格好でソファーに座っていた
「…待たせたな! 」
「?ん」
ルフィーは全然 待っていない、やたら、すぐに呼ばれて まさか、こちらの作戦が漏れている?と驚いたくらいだった
「あ、💦…で、ようやく話す気になったかっ! 私の睨むところ、進軍が進める7/8 計画と なにか関係があるのでは? 」
「はあ?」
「 まあ話しはクーネスが来てからでいい💦」
そう言うと、後はただ 黙って いったり来たりと落ち着きなく、 明らかに挙動不審なイーグラ。
恋する乙女は、心 ここに有らずといった感じだった
ルフィーは眉を上げて、軽蔑の眼差し
「 …😁 こねぇんじゃねぇの? やつは、OP 口説いて忙しそうだったぜ-w 昔からだ、癖が悪くて強欲で、いったい あれのどこがいいんだ?」
「(////)💦 おまえ! そんな事をいいにきたのか?💦」
「 笑… あのアホとは、三兵の頃から一緒だった、どんなクズか、よく知ってる。」
「💢 何を言う!」
振り向いて キッと睨むイーグラ
「…見る目がないぜ、こんな 美人で、優秀な司令官殿がよ、ランツがいたって何の役にも立たねぇな 笑
悪いことは言わねぇ、やめとけよ 」
美人で優秀✨確かにそうだけれどもと、(*^-^) おだてられ 悪い気はしない単純なイーグラ
「💧…自分の為にならない事だと分かってはいても、忘れられないものは、沢山ある…😖」
クーネスの仕ぐさや姿がドドーーン
(あー忘れられない!何もかも~)
そう言って 悲観的に首を振る
その瞬間、
ドドッ!!ガタァッン!!
「アホか!目を覚ませ!」
デスクを飛び越え、イーグラに、掴みかかると後ろに回り込んだ!
「な!!!なにをする💦」
抵抗するも、ルフィーは首に腕をまわして素早く、そして力強く押さえ込む!
「オレとゆっくり話そうぜ!
クーネスより、もっと忘れられない思いをさせてやる!」
悪い顔で笑いながら、ペタッと爆弾パッチをイーグラに張り付けた!
「はっ!!💦 お前!💦 何をやってるか、 わかってるのか!!離せ!」
イーグラは必死になって もがくものの、ルフィーの腕はガッチリと首にハマっている
「おい!そいつに触るな! 無理に剥がそうとしたら、二人、仲良くあの世行きだ!!」
「!!💦私をどうする気!」
(´□`; 三 ;´□`)
「ニヤっ、そう 時間は取らせねぇよ」
アラートシステム モードON!
イーグラを引きずって、通路へと向かう!
「?! なぜ!そんなことを?💦」
艦内は緊急事態発生により、警戒体制を促すアナウンスが流れる。
各所ライトは点滅、エマージェンシーサイレンは鳴り響く!
ウーウーウウーウァンウァンウウァン!!
そして艦外のスピーカーポールからも非常警報は鳴り響く
ウーーウー ウーーウーーウウー~
その音に、はっ!とみんなは顔を上げた
「!!よし!合図だ!みんな急げ!」
オブジェたちは 一斉にパネルハウスを飛び出して行く!
「こっちだ!いいか!あそこから艦内に入れるからぁ!!
バッファルの準備もしたぞぉ!」
ドグはピッグが立っている場所を指差す
「ちょっと!触らないでよ!だいいち、私がロボに乗るわけないでしょ!」
「あ💦すまん😢⤵️⤵️」
スズカに怒られても嬉しそうに頭を掻くドグ
ドカッ ボコッ がしゃぁーん
「マコト!殺すなよ!」
「わかってるって🎵」
数人の邪魔が入っても、片付けるのに時間は取られなかった
「レイラっ! ねぇルフィーは💦」
ミレイユは、戻らないルフィーを心配する
「急げ!猶予はない!」
「でもぉ 」
(ラディアの活躍も話しておきたかったのに…)
「ミレイユ!」
レイラの険しい表情は、妙な胸騒ぎを誘い、不安の波がどっと押し寄せてくる。
「……💧」
(なんなの、そんな怖い顔しないで)
ミレイユはレイラの後を追って、バッファルに乗り込んだ
「バケモノがでたか!!」
「防護壁の確認しろ!!」
サイレンは鳴り響くが、イーザーはまったく動かず、指示もない。
兵士たちは空陸を眺め回し、何が何やらと、バタバタあわてふためく
「副艦がぁぁ!!」
「なに?!」
「イーグラ様が大変だぁ!!!」
外をうろついてた兵士たちもその声に艦内にもどっていった
部屋では、ラディアをなじって楽しんでいたクーネスも顔をあげる
「はあ😞💨 また、バケモノかぁ 」
それでも、警報とあっては 仕方なく行こうとするが、
ラディアに袖を掴まれる
「クーネスさまっっ、待って💦」
「?…離せ、サイレンが聞こえるだろう」
「 でも 私、一人では怖いですぅ」
(ルフィーさま、ルフィーさま、早く逃げて!)
引き留める為に必死だが、ラディアの雰囲気は本当っぽく見えるから得である
「そんな我儘をいうな( ≧∀≦)ノ」
そう言いながらも実際には面倒くさいクーネス、せっかくラディアがその気になった今が チャンス!と抱き寄せたり…
「 もしかしたら、またイーグラさまのイタズラかも」ニッコリ(´・∀・`)
(ルフィーさま、無事に逃げてください…)
ラディアは甘えた風にしなだれかかり、そっとインターホンの点滅を切った
「んー」
さっきも急用というイーグラの使いを追い返したばかりだったし、
「そうだな、あり得る話だ💕」
二人はベットに沈み込む…
一方、イーグラを連れたルフィーは、すぐに兵士たちに囲まれたが、爆弾パッチのお陰で誰も近寄れず、順調に格納庫に向かった。
ザワザワザワ、ガヤガヤ、💨
「おら、それ以上近づくな!死にてぇーか?」
「イーグラさまっ!!」
兵士たちは戸惑う
「いいから!言う通りにするんだ💦みんな下がれ!」
(こんなときに!なぜ!クーネスは、クーネスはこない?💦)
もーーー!
クーネスは何をしてるのぉーー!
心の悲鳴がこだまする
~~~~~~~~~~~~~
ぞくっ((( ;゚Д゚)))
悪寒が走ったのか、クーネスは顔をあげる
「💦…?」
部下たちが、ガヤガヤと騒ぐ声が、すぐドアの外でする
「クーネスさまぁ!」
「クーネスさまぁ!」
「クーネスさまぁ!大変です!」
「💢!!まったく!!うるさい!」
~~~~~~~~~~~~
ブブッッ プンッ!
ルフィーたちが大騒ぎしながら、なんとかフライトデッキに上がったところで、パワーON、エアウィンドウが開き、オブジェたちが一斉に映し出された。
ピピピッププゥッ ドゥゥーーン
ハーバが艦艇Goonにブートしたのだ!
『さぁ、いつでも出発できます、ここでは、GJイーザーの制御は受けません』
「なんだと!どういうことだっっ💦イーザー!どうした?返事をしろ!」
イーグラも周りの兵士たちも血相をかえて、事態が呑み込めないでいる
「v( ̄Д ̄)v 🎶 みんな無事か!」
ルフィーは振り返る
「ああ!全員、乗ったぞ!!」
得意気な笑顔でドグが言う
バッファルからの画像も届いて、レイラとミレイユの姿も確認できた
「…よし!じゃそのまま行け!」
「ルフィーは大丈夫かぁ?💦」
心配そうにしているみんなの顔々
「 エースストライカーのオレ様だぜ!すぐ追い付く!しっかりな!ドグ艦長😁」
ルフィーはふざけて敬礼する
「( 〃▽〃)わ、わかった!気を付けろよ!」
敬礼を返すドグ
「💢なにを!勝手なことを!逃げ切れるものか!!」
イーグラが顔をひきつらせ 身を乗り出すがルフィーはさっさとモニターを切る
「😁後の祭りだ! お前は、自分の心配しろ!」
メインブリッジがピカピカと輝き、
ブゴゴオオオオオオォォォォ~ー!
パルト艦艇は 上昇していく
「うわ~」ちょっと気持ち悪いかも
空飛ぶ乗り物はやっぱり 苦手だなぁと、外を覗いているユキホをミヨシは座席に引っ張る
「ユキヒョウ!!こっち!」
「ようやく、こことおさらばできるってわけね🎵」
またもや早々とシートに着いてガードを装着、素早いマコト
「…💧一人で引き付けて、時間を稼ぐ気か💦」
オブジェは草原でのルフィーの様子を思い浮かべる
「一人じゃないだろ…マウゴラがいるじゃないか」
不満そうなハチがボソリという
ルフィーとマウゴラの無事を祈りながら、艦は勢いよく地上から離れて行く