「ねぇ、ルフィー!このプールの水って、なんだかトロトロしてる🎶」
ポワンッとした顔のミレイユは、完全に酔いが回っていた
「 💧… ああ、温泉プールだからな 」
「 え? なぁに? なにプール?」
「 だからぁ! 温泉プール!」
wingタワーホテルの最上階 スパ リゾートにある温泉プール!
ドリンクバーや、サンマシーンが並び、ここも またゴージャスで飽きさせない空間になっていた
「 温泉なんだ🎵 ふーん 」
そんな場所も、不思議と貸しきり状態で 誰もいない二人だけの世界…
ラウンジで飲みまくった後、二人はプールでも ひとしきり遊んだ✨
「 ルフィー! なんかね、このプールの水ってぇ~🎶 」
タフで酔っぱのミレイユには、付き合いきれず プールサイドのテーブルで見守るルフィー
「 …💦 なんで リュウもクレインも出ねぇーんだよッッ! ったく💨 」
タブレットを弾きながら、こっそり吐き捨てる…
「 はぁ、帰りてぇ💦 」
「ねぇ~ ルフィー!このプール…」
酔ったミレイユは同じことを何度も言う
「 ああ💦 それは温泉だって ! 」
「 温泉?! あっ、そっかぁ~ 」
ズルッ
「 きゃぁっ!!」
水中で足を取られて よろけると、ブクブク 沈んで行く
「 おい! 大丈夫か?!」
慌てて ミレイユの側に飛んでいく
「 うん、平気😁✨✨ 」
「 酔ってんだから、あぶねぇーって、もう上がれよ💦 」
「 大丈夫! それより、このプールの水ってね、トロトローんと しててねぇ! 」
「 ……💧温泉だからな❗️」げっそり
「 うん、それね! …なんかぁ、気持ちよくて、ずっーと、こうして入っていたい 」
首を傾けて、くにゃんとする
( はぁ、オレは 泣けてくるぜ!)
「 誰がこんなところに温泉プールなんぞ 作りやがった! 💢 」
「 なぁに? ルフィー 」
「 💦 ああ、温泉プールだからな! トロトロしててな! 最高だぜ!」
半ば、ヤケクソなルフィーに対して
ミレイユは可愛い膨れっ面で詰めよってくる
「 ちょっと、私のこと、酔っぱらいだど思って、てきとーなこといってるでしょ? ちゃんと分かってるんだからね! 」
「 …💧 なに? 」
また何を言い出す、こいつは!
「 ここ! お風呂なんでしょ? 」
「 はあ? 」
ミレイユは、ルフィーの手を振り払い、急に激しい動きをする
「 ねぇ!! お風呂に服着たまま、入っちゃってる! Σ あ~、ルフィーもじゃない! だめよ! 脱がなきゃ!」
ルフィーの水着に手をかけるミレイユ
「 あー?💦 よせ、バカ!💦 」
「 湯槽にタオルだって 浸けちゃいけないのに、服なんて着て入っちゃダメじゃない!」グイグイ
しつこく引っ張って離さない
「 💢ちょ、離せ! わかった! わかったって! 脱ぎゃいいんだろ! 」
潔《いさぎよ》いルフィーは掴まれたブラトップを脱ぎ捨てる!
「 なんか私の、これ脱げない💦 取れないわ、脱ぎたいのに💦 ルフィーやって! 」
背中に手を伸ばし、モジモジしているミレイユ
「 あー💦 お前は脱がなくていい! 」(///∇///)
「 なんで? 脱ぐ~、脱ぎたーい、脱がして~ ルフィー!」
本人がこんなに脱ぎたいと言ってるのだから、脱がしてやったらどうなのか?
💢 おい!ハッキリ言っとく!
オレが求めてるのは こーゆーのじゃないから!
「 …💧 ミレイユ! 酔っぱらいはな、風呂 入ったらダメなんだぞ! こんなとこで溺れ死んだら 笑えねぇからっ! 」
騒ぐミレイユの腕を掴むと、ゾクッとするほど、冷めたくなっていた
「 いや!まだ、入っていたい!
だって、ちっとも温まってないし、なんか、寒い… 」ぶるぶる
「 そりゃ、 おまえプールだもん 」
ほとほと疲れはてたルフィーは、げんなりしている
「 … ねぇ ルフィー 」
そんなルフィーに、急にしおらしくなったミレイユが すり寄ってきた
ピトッ
( Σ(Д゚;/)/ええええ 💦 )
天井まで飛び上がるほど、驚くルフィーの姿は、容易に想像がつくだろう。
「 …💦 」ドキドキドキドキ
そして、死ぬほど動揺した
夢にまでみた愛しい女が、自分から すり寄ってきたのだ!
そして、腕の中にいる…
しかし、ミレイユの背中に 回した手は、ポジションを定められず、握ったり開いたりとムダに動かす
さあ、どうする? ルフィー!
千歳一遇の このチャンス!
力強く抱きしめて、そのまま一気に波に乗れるか!
「 くーー💦」
ルフィーの心は千々《ちぢ》に乱れた
「… ルフィー、私 」
胸の中で小さく呟く声
それを聞き取ろうと首を傾けるルフィーは色めき立ち、次の言葉に少なからずの期待を持った!
(ヤベぇ⁉️ マジかよ💦 )
プールの水面《みなも》がライトに踊らされ 、てらてらと揺れている
「んん……頭がね 」( 。゚Д゚。)
「 ? あたま?」
頭と言われて、嫌な予感がした
「グラグラして なんか…」
「 ?…💧 なに? 」
「 ぎもぢわるい…💧」
「…は? なにをいってんの?おまえ 」(≧□≦)
「 💦💦 吐きそう 」
「 あ~~?! 💦ちょ、ちょっと待てって! 」こんなとこで吐くなよ!
「 ダメぇ~❗️ 動くと出ちゃう 💦」
「 バカっ! 我慢しろ!」
そのままミレイユを抱《か》えるとプールサイドにあがり、呼出パネルを押した
ホテルの係員がくるのを待つ!
「… ったく!オレに ゲボろうとして くっついてきたのかよ💢 」
「 寒い! 気持ち悪い ルフィー 」
「 まってろ!今、 人を呼んだから、誰か来るから!」
「 いや!誰にも会いたくない、帰りたくない! じゃレイラ 呼んで!」
「 ああ! オレもさっきから かけてるけど、リュウのやつは 何やってんだか、全然 でねぇんだよ!」
「 💢なによ、レイラったら! もぉそうよ! レイラは本当に悪いんだから!! 悪行の数々! だから極悪非道なんて言われるのよ 💢 」
「 悪行って-w 」
何にもしてないのに不運だなと自分の不運を棚にあげて笑う
「 私のことなんて、何も考えてくれてないんだから ふん💨 嫌いよ!」
そう言いながらミレイユは、プールサイドのクッションマットに頬を擦り付けて、寝心地を探す仕草をしている
「 ごちゃごちゃ言いながら、そこで 寝んなよっ! 」
「 ううん 」いいの~💨
「 …はぁ💧 」
「 大丈夫ですか? 」
数分で、BelleBotが現れて、ゴーストを開く
「 うう…ん 」
ミレイユにバスタオルをかけて、手際よくソファーに乗せ込む
「 ケッ 、 ビーかよ 」
腕組して、面白くなさそうなルフィーは アイビー嫌いの時代遅れの軍人だ。
「お薬です、どうぞ。 」
大人しく口を開けるミレイユにカプセルを与えると、
「お部屋にご案内します! 」
BelleBotはルフィーをゴーストに促した
「 オレたちは宿泊客じゃねぇ、飲みに来ただけだ💦 休んだら帰る!」
てか、帰らせろ~ー❗️
「 ブラッセルから、お越しの ルフー・ オリジン 様ですね! 」
「 ああ 」
「 こちらに宿泊されるよう 連絡を頂いており、すでに手配済みです!ご安心ください!さぁどうぞっ!」
「 はぁ~?!」ご安心できるか💢バカタレ!
「 ご予約のホテルは、手違いがあって 部屋数が 足りないとの事でした。でもご安心ください、私共のナーチwing タワー ストーンホテルは、全室南向き オーシャンフロントの素晴らしい眺めと、ワンランク上を感じさせる 快適で格調高いお部屋、すべての家具はこだわりの特注品で、デザイナーはプリスタインのテンシャード・ピーシーでございますよ🎵 」
Belle Botはミレイユにガウンを着せる
「 だぁれ? それ…。しってる?ルフィー 」
「 知るかよ! くそっ! レオンのヤローに完全にハメられたぜ! はなっから、マ・セローにオレたちの部屋なんかなかったのかもな!」
ぶつぶつ言いながら、反対の方へ歩いて行こうとするルフィー
「 あの、 お部屋へ あがるピットは こちらです、ガウンをどうぞ! ゴーストへお乗りください、お連れします 」
「 うるせーな! シャワー浴びてくんだよ💢 お前はミレイユの面倒だけ見てりゃいいんだ! 」
「 では、ガウンを…」
「 オレに構うなっ💢ポンコツ!」
水着のボトムパンツ一枚に、首にタオル のルフィー、高圧的な態度で 、のしのしと歩いていく…
なんとも言えない様だった
「 ルフィー! 早くねっ~❗️」
「…。ああ 💦」
( オレはしもべじゃねぇぞ 糞! )
ミレイユがゴーストから身を乗り出して、パンいちルフィーの 後姿を ニコニコして見送る
「 ミレイユさま、ホットバスで少し温まりますか? 」
「 私、ちょっと 気持ち悪くなって、頭がぐるぐるしたから…うーん 」
BelleBotにすがりつくミレイユ
「 大丈夫です、このスキリンは数分でアルコール成分を分解排出させて、不快なご気分を改善します!」
「 そうなの? じゃまたお酒 美味しく飲めるのね💕 便利ね! あなたって頼りになるわ! なんか、よかった!」
「 はい!ご要望があれば 何なりとお申し付けください!💗」
「 ありがとう✨ あなた、名前は何て言うの? 」
「 名前… T ‐120 BelleBotです! どうぞ、よろしくお願いします 」
「 そうなのねぇ 💕 じゃ、てぃーちゃんね(*´∇`*)よろしく😃✌️ 」
「 てぃーちゃんですか 」
T-120もまんざらではないようだ
「 てぃーちゃん、本当に ありがとう… レイラなんかより、ずっと分かってくれそう。 ルフィーだって、すぐ帰りたがって、私の気持ちなんて全然 考えてくれないのよ! 」
( あぁ、ユーリに、会いたい)
ヒシッ!
ミレイユは 、 色づく 深い吐息を漏らし てぃーちゃんにしがみつく…