ビクトリア🌼ナーチ8

⑨オレンジ続き



━━そうそう、ユキホ、ミレイユちゃんに怒られちゃうよ~~!


ユキホ「うるせーな!キリコみたいにごちゃごちゃいうな!ラディア、もっと!」

ハチ「知らないよ、あたいは」

ラディア「そんなぁ」

ユキホ「ラディア~もっとぉ~」

レイラ「山ざる、やめておけ!」


━━あ!レイラさん一応、ユキホが心配なのか!冷酷非道だけど、お節介なとこがあるんだよーー!違うか


クレイン「全然ちがう!」

レイラ「殺すぞ、きさま」


━━キャ~いいわぁ、私、死ぬならレイラに殺されたーい!byふー 

いいですか?


スキャルバ「いいんじゃねぇーか!ひーーはーー!!」

ユキホ「なんだよ!どうでもいいんだよ!飴なんかたいした量じゃねぇんだからぁ!もっとくれよぉぉ!」


ミレイユ「ユキホ?なに騒いでるの?たいした量じゃないって、また何か食べてたの?」


ユキホ「ひえ!キリコぉぉ!!」

ミレイユ「なぁに?何を食べたの?正直にいいなさい!」


ユキホ「オレ食べてない」ぶるんぶるん!


ミレイユ「嘘をついてもダメよ!このゴミはなんなの!」黒飴ね!


ユキホ「ちがう!オレじゃない!スプラが食ってた!」


スプラ「ぼく!一粒ももらってないですねぇ💦食べたかったですねぇ💦ここの黒飴美味しいんですよねぇ」


━━どこでも宣伝しようとしてるんですねぇ!リポーター魂ですねぇ!

スプラくん!



ミレイユ「レイラ!なんでちゃんと見といてくれないの?」


レイラ「う…」私か?

ミレイユ「だいたい、レイラは悪いわよ!」


レイラ「なぜだ?」



━━おっと!でました!ミレイユちゃまの 『だいたい悪いわよ攻撃!』

今回はレイラさんが餌食となったぁ!



ミレイユ「なぜ?ですって!」

レイラ「いや…💧」


ミレイユ「全部言わないと分からないの?」


レイラ「いや、今日はもう時間もないし、皆までいうな」


ミレイユ「皆までいうな?」

レイラ「…いや、そうではなく」


ミレイユ「何がそうじゃないのよ!私が我儘だと思ってるの?」


レイラ「…そうは思ってないが…」

ミレイユ「…が?、が、なによ、が、うるさいとか、しつこいとか、ルフィーみたいに私の事、面白くなく思ってるんでしょう!」


ルフィー「は?なんでおれ?」



━━やっと自分の名前が出てきても、こんなどーでもええところなんて、ツラぁですね!まったく同情しますルフィー曹長。



クレイン「やめとけ、一緒に怒られたいのか?」

ルフィー「だよな、冗談じゃねえ」


━━なーんて、ミレイユちゃんにたっぷり怒られたいんじゃないんすかぁ!



クレイン「ふふ、レイラのあの情けない顔、ミレイユにしか見せない表情よね」

ルフィー「…。」



━━う~~ん、なんだろ!この二人、微妙!

クレインちゃんの乙女心はどこにある!  そこんとこ、もっと覗き見たーい!リアルガオオーーン!!です!


レオン「ミレイユ!ちょっといい?」



━━おっとっと!レオンちゃん動き出したぞ!!面白くなってきた!



ミレイユ「え」



━━となりでレイラさんが睨んでるぅ~けど、微動だにしないのがやっぱレオンちゃんですねぇ~~!カッコいい!!


レオン「喧嘩なんかしてたら時間がもったいないわ!はい!」


━━なんとタブレットが差し出された!


ミレイユ「なあに?」


レオン「ユーリが、一息ついたみたいよ!あっちは夜だからキラの姿を見せながら、こちらの様子を伝えたらどうかしら!と思って!うふ!」


ミレイユ「そうね!そうよね!」



━━もはや神の領域レオンスマイル!ミレイユちゃん喜んで行っちゃったよ!嬉しそうな顔ったら、たまらんです!



レイラ「…どけ」


レオン「なあに?助けてあげたのにお礼もなし?」


レイラ「頼んでない」



━━さすがのレイラさんも目をあわせませんね~



レオン「そうやってレオンを見ないふりしても逃がさないわよ」



━━おお!レイラさんに真っ向から戦いを挑むのかぁぁ。レオンちゃん、大丈夫??



レイラ「私は逃げも隠れもしない」


レオン「ねぇ怒ってるの?…お楽しみのところ邪魔しちゃった?かしら?」


レイラ「…だまれ!」

レオン「え?まさか?…まさか?貴方、もしかして、ミレイユのこと?」



━━おおぉ~~!レオンちゃん、そこぉーそこぉーー!核心に触れてしまうのかぁ


レイラ「きさま」ギロリ!

レオン「まあ、あなたの瞳ってきれいだわ…険しく連なる氷河の砦に 激しく燃え盛る炎竜を飼っているなんて、ロマンチックね」

レイラ「目障りだ」


━━ちょっとぉ!レイラさん、レオンちゃんに背を向けていっちゃうよ!さあ、どうなる?どうなる?

この二人!ガオウはいつも、あなたと一緒にバクバクします! プッン


スプラ「え?おわり?終わりですか~~?」

スズカ「さぁ!次、いくわよ!次!みんな、さっさとモービルに乗りなさいよね!!」



⑩シーナシス

『うるさい、もう切るぞ』


オブジェはコンシェルジュの出立ちで数名の局員たちと共にロビーの出入りを監視中。


「だからさぁ、オブジェとレオンちゃんってどうなのよ?」


マコトのほうは路地裏に停めたモービルの中でディスプレイを眺めている。周辺を捜索するI Botの監督だ


『…どうもない。真面目にやれ。』

「あー、どうもない!だってぇ、レオンちゃんに言ってやろう!」

『下らない、真面目にやれ。』

オブジェはヘッドカムのボリュームを下げる

「くだらないだってぇ、ひどいよ~この人~」

『…切るぞ』

「ねえ、さっきから、切るぞか、真面目にやれ、ばっかりじゃん。」

『お前に他にいうことあるか?』


ここは第2ワールプール プリスタイン星系の3番目に位置する母星シーナシス。


「あるでしょ?二人の大事な将来のことよ~」

『それならば、余計 おまえに関係ない』


この首都ワルンティー のデモント大通りに威風堂々とそびえ立つはクロスオーバーリングだ。

各国の王室、政財界、著名人等が好んで泊まる由緒正しく格調高いホテルとして名高い。


「こんな明日をも知れない仕事しなくたって、落ち着きゃいいじゃんてこと。」

『…。故郷もなく、どう落ち着くというんだ。いいから もう、 しっかり見張れ。』

「は?お宅、レオンちゃんと遊びなの?」

『バカなことを言うな!お前じゃあるまいし。』


SW情報局の任務はアイファ・ウェビスH集積回路を開発したレイモン・ルーペルの確保だったが、数日の張り込みの成果もなく、ターゲットはなかなか姿を現さない。さすがのマコトたちも疲労が見え隠れしている


「じゃなんで結婚しないのさぁ」

「…世の中には許されることと、許されないことがある…。人の事よりお前こそL&Pにちゃんと所属して、スズカのためにも身を固めろ』

「あ、それはだめ」

オブジェは回りに気を配っていたせいで、何か聞き違えたか、とカムシールドのウィンドウを開くと、暇そうなマコトが手を振ってる姿が映った。

「はーい!」

『…?なに?今、なんといった?』

「そんな事いいから、もう、しっかり見張れよ-w」オブジェのまね

『(-_-#)自分の事となると、そうやって誤魔化して、いい加減な奴だな』

「…おれはいいの。自由がいい…この仕事が向いてる。」


ププっ

モニターに局員が映し出された。

オブジェのウィンドパネルにも同様


『レイモンが現れました。ブルゥ党員と一緒です!』

切り替わって、ユーリ登場!

「やはりな!よし、全員、配置につけ!ブルゥに気を付けろ!リナン地区まで銃撃戦は避けねばならない!」

ユーリの鋭い号令がかかり、


“はい!”

ブルゥ党員に気づかれれば、ところ構わず攻撃を仕掛けてくるだろう、オブジェたちは緊張しながら行動に移った。