どうやら ブラッセルでは 何か緊迫した事態が迫っているようだった、果たして、その謎の脅威から逃れることはできるのか!
いや、今は もっと重大な案件がある! それは、みんながちゃんと マ・セローを出発する事ができるのか!ということだっ!
お食事処で わいわい楽しい一時を過ごしたメンバーたち!
「 みなさん揃っての 朝ごはん!
って、やっぱり 美味しかったですねぇ~💕」
ルフィーさま、お茶どうぞ!❤️
あ、おふきんも、どーぞ!🎵
「 ん 、 ラデイア~、オレの煙草は~? 」
「 はぁい! どうぞ! 」
ちゃんと持って来ましたよ(’-’*)♪
ラデイアは 幸せそうに、嬉々《いそいそ》とルフィーの面倒を見る
もちろんルフィーの方も当たり前のように寛《くつろ》いでいた
「 いや~😁 昨晩はお二人が、 いなかったので、つまらなかったと言いましょうか、寂しかったと言いましょうか、ねぇ~✨ 」快適でしたよ
スプラは蝿のように手を擦り合わせ、二人の前で ニタニタしている
「 はぁ? なんだ、お前 そんなにオレたちに構ってほしいってか? 」
「 ふっ 上等だなっ 」
ルフィーとレイラは睨みを効かせて立ち上がる!
「 ひぇ~ー💦 」
慌ててミレイユとクレインの側に逃げて行くスプラだが、二人の方は
ただ、タバコを吸いに部屋を出ていくだけだった
ミレイユたちは、クルージングの時の 話しで盛り上がっていた
「 へぇ、そんなに いっぱい? 」
「 ええ! 群れでね 泳いでたわ🎵 イルカって すごい人懐っこいのよ」
「 そうなの? 本物を見たことがないわ💦 」
「はい、はい、なんですかぁ? イルカの話ですかぁ?」ぼくは見たことありますよ!とーぜんです!
どんどん話に割り込んでゆくスプラ
「 ミュージアムに行ったら 見れるわね🎵 昨日は、せっかく 野生のイルカに会えたのに、なんにも撮れなかったから😢
スプラ、今日はちゃんと、動画 撮ってね! 」
「 はい! お任せください! 」
ぼくは、あんな使えないバカとは違いますからね✨
そして、その使えないバカ《ルフィー》は、レイラとロビーの喫煙所で一服中、ふぁ~っと大きなアクビをして目に涙…
「 寝不足か? 」
「 いや💦 寝たけどよ… 連中、今日も、また どっか行くってよ💦
オレはダリぃぜっ 」
「 …… クレインが気にしてたぞ
かなり遅くまで、お前たちが帰るだろうと ロックせずに待っていた 」
「 あー? 部屋あったのかよ💦
レオンのヤロー とことんまで、オレを ハメやがって… ったく! 散々だったぜ💦 」
何度も電話したが何してた?、などと、野暮なことは聞けないルフィー
「 ふっ…。大変だったな 」
ミレイユの酔っぱらった様子を思い浮かべ、 苦笑するレイラ
時折 見せる 柔らかな表情だ
「 なぁ、リュウ… おまえ…💦」
ルフィーには ずっと、聞いておきたい事があった…
クレインと付き合ってるんだよな?
ミレイユとは、恋愛感情とか…そうゆーんじゃないんだよな?
「 ? …なんだ? 」
いつも なかなか言い出せない
「…💧あ、 いや、マ・セローのメシって旨かったか? 」
レイラはルフィーをチラッと見る
「 今、お前 食べただろう 」
「 💦 あぁ いや 晩めしだよ! ほら、なんか 色んなもん出たとか なんとか 💦 」
山ざるか…💧
「 … どうでもいいことを聞くな 」
「 確かに 笑 」
冷たい視線を向けるレイラに照れ笑いのルフィー
「 …で、なんだ? 」他にあるんだろう
「…💧ん、いや、だからな!」
心を決めて口を開くと、そこには タイミングがいいのか、悪いのか、
クレインがスタスタやってきた
「 🎵 やっぱりここか! もうみんな部屋に戻って、支度してるぞ(^^)
ルフィー、イルカの動画、撮らなかったってな 」ニヤニヤ
「 はぁん? 撮るかよっ そんなもん… 頼まれてねぇし。」
んだよ、ニヤニヤすんな💢
「 行く前に私が言ったじゃないか! まぁ☺️おおかたミレイユの水着姿を見るのに夢中だったんだろう😁 」ふふ、 イルカなんか 全然見てなかったんだろう?白状しろ!-w
「 はぁー?アホかっ!💦 おまえ!
ガキじゃあるまいしっ! んなわけねぇだろ! 」
動揺しまくりのルフィーをクレインは からかうように 肘でつつく
「 またぁ またぁ😁 ムリすんな 」
このこの~🎶
「 💢💦 おまえっ!張り倒すぞ! 」
だいたい ! オレの頭ん中を ブンブン飛んで、ごちゃごちゃ言いやがって💦 邪魔くせーんだよ
クレイン、にこにこ🎶
「 あー😁✨✨ そうだぁ、二人でお泊まりしたんだもんなぁ~🎶 」
そーだよな~✨水着どころじゃないかぁ❤️
「 (///∇///)💦よせっ!このバカ!」
茶化すクレインを、赤面ルフィーが バックチョークで 押さえ込む
「 キャハハ! テレるなって 」離せって-w
溢れる笑顔のクレイン…
じゃれ合う二人は 子供のようだ
「 ふっ…」
穏やかな眼差しで、それを見つめるレイラ…
「 レイラっ! 」
それを断ち切るように、向こうの方から呼びつけるのはミレイユだ
「 モービルに、荷物 積むの手伝って… はぁ💨 」
カートを押しながら深いタメ息、浮かない顔をしている
「 …どうした? 顔色が悪いな… 食事も ほとんど食べていなかった… 」
カートを押すのを交代し、手荷物も持ってやる
「 … 昨日 飲みすぎて、夜もあまり寝てないし、ユーリが ちっとも連絡してくれないのよ💦 」
レイラの表情は一変した
険しいものになり、前方を見据える
「 そんなこと…もう忘れろ! 」
「 簡単に言わないで! だいたい、レイラは 私の事なんて、ちっとも分かってないんだから💦 」
立ち止まって、レイラを睨むミレイユの瞳には涙が溢れている
「 ……💧 もう 休んでいろ 後は私が運ぶ 」
「 ねぇレイラ! あなたは昨日、どこにいたの? ルフィーが全然 繋がらないって 言ってたわっ! 」
眉を寄せて、振り返るレイラ
「 どこ? 私はここにいた… 戻ってこなかったのは お前だろう! 」
「 …だって、とても、みんなでワイワイする気分になんて なれなくて… 何だか 心が乱れて、落ち着かなくて… 離れたら 余計、ユーリに会いたくて… 」
「 💢 バカなことを言うな! 気でもふれたか?! お前らしくもない!」
帰れば嫌でも会える!
「 ひどいっ(# ̄З ̄) レイラ!」
「 ああ、私はこういう人間だ、 知ってるだろう 」
感情が入り乱れるレイラの眼差しは、まるで 情けないミレイユを責めているようだ
「 私… あなたを呼んだのに… 誰とも一緒に居たくなくて、でも 、レイラにはいてほしくて… 」
まばたきするたび、長いまつげが揺さぶられ、涙が溢れて 後から後からその頬を伝う
「 ミレイユ…💦 」
「 レイラ、 私の声 聞こえなかったの? 」
レイラのなんとも苦痛な表情
「 ……。」( ああ、聞こえた、 気のせいかと思ったが… 💧)
レイラは 目をそらし 昨夜のことを思い出す…
なぜ 後ろめたく感じるのか…
「 そうよね💢 どーせ、みんなで お酒飲んで 大騒ぎして楽しくやってたんでしょ! 聞こえるわけないわね!」 ふん💨
「 …💦 まて! 」
ミレイユの腕を掴もうとする
「 いや! 触らないで! レイラなんて嫌いよ!! 」
その場に 荷物とレイラを残し、ミレイユは小走りにいってしまう
見送るレイラの渋い表情
( まだ、触れてもいないのに…💧)
ルフィーとクレインは離れた場所からそれを見て、顔を見合わす
「 どうした? あいつら? 」喧嘩?
まさかな💦オレたちじゃあるまいし😁
下らないこと言ってないで💢
「 …💧 とりあえず、ミレイユのところに行ってやれ 」
「 あ、ああ💦 」
「 あ、ルフィー! 」
「 ? 💦」
行きかけるルフィーは、呼び止められて振り返る
「 何も詮索するなよ! こういうときは、ただ 傍にいるだけでいいんだ! いいな! ほら、早くいけ!」
「 💦 わかってるっっ! 」 オレだってバカじゃねぇんだから💦
早くいけ!と言われて、慌てて ミレイユを追いかけるルフィー
その後ろ姿を 可愛いやつ、と見送るクレイン
「 クスッ バカだし、デリカシーもないし-w 」
一方、レイラの方はカートを押してロビーを出てゆく姿…
「 レイラ💧 」
クレインは駆け寄る事もできず、黙って見送った
“ ひどいっ ”
“ レイラ、呼んだのよ… ”
“ さわらないで!! ”
ミレイユの怒った顔…
ミレイユの声が響く…
「 … 。」
レイラは、振り払うように、空を仰ぐと 雲ひとつない青が広がっていた
( やたら清々しいのも、気分が悪い💢 )
そんなことをぶつぶつ思いながら、一人、荷物を乗せていると、さらに清々しいレオンが圧倒的なオーラを引っ提げて現れる
「 あら、ご苦労様! ポーターにやらせれば良かったのに 」
「 ム っ!」またお前か
気分の悪いところを狙って来るようだ、とレイラは さらに不機嫌さを募らせる
「 ふふ、 気でもふれたか?-w 」
「 ?💢 なに? 」
「 -w あんな 酷いこと、ミレイユに言えるのは貴方ぐらいよね 」
レイラは手を止めて、訝《いぶか》しげにレオンを見る
「 きさま、どこで聞いてた? 」
「 うふふ! 無口で、何でも無関心を装うのかと思ったら、ミレイユには違うのねっ😁 」
どんなときにも即座に平常心を取り戻し、事に挑む鍛錬は こんなときに実を結ぶ
「 …。」
まるで意味がわからないと無表情を決めこんで、荷物の積込みを続ける
「 でもね… ミレイユが落ち着かなかったのは どうやら恋心だけじゃないと思うわ 」胸騒ぎってやつ
「 ?! ユーリに何かあったのか? 」
即座に食いつくレイラに、レオンは珍しく笑わない
「 あなたたちは 不思議なアビリティを持ってるじゃない? きっと それで、ミレイユは何かを感じて 不安になったのかもしれないわ
…💧 心配させるから、いちいち言わなかったけど、プライアスたちは、BWB《ブルゥ党》に襲撃されたとか… ロットワイラーじゃ結構な騒ぎに なってるらしいわよ。 」
モービルのメタリックを しなやかな指で なぞりながら パネルボタンを押してトランクルームの開閉口を閉じた
「 …で、やつは 」
帰れば嫌でも会える などといって、もし死んでいたら… ミレイユがどれほど悲しむか
レイラは神妙な顔で レオンを見る
「 居所は不明… 。通信はいくつも ジャックしてるから、もちろん生きてるわ 」
「…そうか 」
ホッとする気持ちを隠しつつも、胸を撫で下ろす
「 …プライアスは、どこでも、その内部に入り込み、撹乱、漏洩が得意な抜け目ない策略家よ、本当にブルウの襲撃なのか、怪しいものだわ。今のところ 敵では ないし、泳がしてるけど、 要注意人物には変わりないから、ミレイユには、なるべく近づけない方がいいわね 」
レオンにはパラメールでの因縁が根深く息づいているようだ
レイラにとっても 決して無視できない相手である
ミレイユが恋い焦がれる ユーリ・プライアスとは…
ロットワイラーの国務省外交保安局をへて、現在はSW特殊情報局局長を務めるに至るが、自ら、各国のユニットに潜入、スパイ活動や クラフト任務もこなし、 過激派組織の情報収集や、亡命、潜行などの捜査、確保に明け暮れる アグレッシブで謎の多い人物だ
フォルティナ人とマラミュート人の混血。
父はフォルティナ人で、ロットの国務省長官ローベル・プライアスである、母はマラミュート人で、かの有名なクマールの ゴールデンアーマーと言われるセイバースタークロス、 第8惑星テンメイの若きサンクーンだ
「 BWBといったら プリスタインの 労働党 による過激派か… 変に こじれると厄介だな 」
「 そうよ、プライアスは戦争の火付け役だと思う… でも後ろにいるのはロットじゃないわ、今、あそこは政権交代したばかりだし、アリバーハキャフの内戦に深く干渉していて、プリと戦争するどころじゃないはず。なぜかマスターもそこに向かわされてるし…💦 」
オブジェ達を案ずる様子は、ごく一般的に 恋人を思う女の子の姿に写るから不思議だ
「 ! 泉が?黒木も一緒か? 」
「 ええ 一応、善後策は講じたけど… それでなくても危険なところだから。プライアスが、どこと繋がっているのか、早急に 突き止めなければ… 自分の国すら売ろうって言うんだから、たいしたもんよね! 」
「 やつは ロットを自国などと思っていないだろう、 だから 中枢から、じわじわと細部に手を伸ばし、事を起こせる、相手の懐に自ら率先躬行《そっせんきゅうこう》するやり方で 敵にまわせば、スプラなんかより、手強い相手だ 」
「 あら、よく分かってるのね!
貴方がそこまで高評価するんだから、なるべく早めに片付ける必要があるのかしら… ミレイユと、しっぽちゃんと… ブラッセルの為に… 」
「 山猿? 」
「 しっぽちゃんのアビリティは魅力的よ! プライアスに利用されかねないでしょ? あの犬がへばりついてるのも気になるわ 」
「 ……。戦略には狡猾《こうかつ》だが、仲間を踏みにじりはしないだろう 」
やつは危機的状況に身を置いて、生きるという事に足掻《あが》いているような…
私には少なからず 身に覚えがある、自分の居場所が見つかれば、何か定まるのではないか…希望的観測に過ぎないが…
「 そうだといいけど… 💧 」
何かを模索しているようなレオンの面差しは、サンシャインガールなど一連の華やかな類《たぐ》いから、かけ離れていた
「 …。」
チラッとだけ見るレイラ
「 まっ!💦 めんどくさい話しはこのくらいにして、 とりあえず! ルクピリオス ミュージアムに行かないとね🎶 みんなが楽しみにしてるから💕 」
うふっと、
レオンはいつもの天使スマイルをプレゼントする
「 歪曲《わいきょく》な薄笑いはよせ… 時折 見せる研ぎ澄まされた軍師の表情、それが一番、お前らしい 」
「 ( レイラ… ) そんなレオンじゃ 平凡過ぎない? -w いっつも、😠こーんな顔してたら、まるでブラックホールみたいで陰気くさいったら ないわ 」クレインになっちゃう-w
「 ふっ…… もしユーリがG3協定に反して、仲間を欺き、脅威の存在となるなら、この私が必ず始末する! …心配するな 」
「 😃💕 やーん! リュウちゃん、かっこいい🎵 頼りにしてるわよーーん 」
スタスタいってしまうレイラの背中に ふざけた声援を送るレオンだった