ビクトリア🌼なーち10

⑫LSなーち



「こっちじゃないわね~」

(゜゜;)(。。;)キョロキョロ

「あっちだったかしら~」

(゜゜;)(。。;)キョロキョロ


レオンとスズカは何かを探して、行ったり来たり…


ただいま一行はロードステーション ナーチ!


ワンワン! キウーゥ!


神殿に入れなかったキラとハクアを連れて、ぞろぞろと 大所帯でうろついている


「曹長!風呂あるぜ~🎶イェイ!」

「おぉ!昼 風呂行くかぁ❤️」

スキャルバとルフィーは入る気 満々


LSナーチには天然温泉の大きな大浴場が完備されていた✨

そう、手軽に温泉を楽しむことができるのだが、スズカはそれを許さない


「当たり前よ!急いでるんだから、そんな時間ないわ!だいいちタロに行くのに、こんなところで入るバカいないでしょ!」


「ねぇ、レオンたち探してるのって、あれじゃないのか?」

クレインが Sスタンドを発見、そちらを指差す


パインコードを読取り、各LSでスタンプ集めていくというやつだ。


「やった!!スタンプget!💕」

レオンは、シムをフリフリ、子供のようにはしゃぐ。


「  でもよくわかったわね!私たちがスタンドを探してるって、さすがだわクレイン!」感心するスズカ


「レオンのことだから、きっと集めてるんじゃないかと… (ーдー)」


「クレインは何でもお見通し!😍」

嬉しそうなレオンだが、

「…💧」(見通したくないわ…)

気付きたくも、分かりたくもないのに、分かってしまう自分が嫌だ!と、ため息💨


「ふっ…」

色んな表情をするクレインに、レイラは苦笑


「楽しそうね!何個集まったの?」

お供の おさる《ユキホ》、きじ《ハクア》、犬《キラ》を連れた桃姫ミレイユ登場!


ユキホ「誰がさるじゃ~!💢」ガルルルル

ハチ「あんたしかいないだろ?-w」

ユキホ「じゃお前、鬼な!赤鬼😁」


「この星では、あと三つよ!せっかくだから、ミレイユも集めたら?ユーリが欲しがってたのも あったと思うわ! 」


また!どーせ、ホラでしょう

クレインは軽蔑の眼差しをレオンに向ける

しかしミレイユはすぐ騙されます!


「そうなの、じゃ集めようかしら

(///∇///)」


「ルフィー!  集めるの手伝ってあげたら?  ( v^-゜)♪ 一緒にやれば楽しいわ🎵 」

レオンは自分の飼い犬を呼ぶ!

ここ掘れ、ワンワン!大判小判を探し出せ 大作戦!😁


「 なんでオレが💢 」やなこった!

スパイ ヤロー なんぞの為に、ウンコだって集めたくない!ふん!


そんな様子に レオンはルフィーの 耳元でささやくようにいう

「今回の景品メニュー見てないの?ワールド  ストライカーのスペシャルブースト入ってるのよ  」


「!なにぃ~ーー?!  それを早く言えよ!」

シムで詳細を確かめるルフィーは真剣そのものだ


「買ったら4万ブラン以上するものばっかりよ!第2建設キューやレジェンドステルスキッド、防壁トラップファイルだって入ってるし、司令XP500000のエリートpackも!このブーストを手に入れたら、すぐ戦線スタートよ、KUCOの  トップベース5に入れちゃうかも!」


「だよな🎵」


楽しそうなレオンとルフィーにクレインは冷やかな眼差し

「下らないな、ゲームだろ」


「下らなくない!!」

二人は息ピッタリ!!


「┐(´д`)┌そこ、ハモるなよ💦」


「でもクレインさん、W.Sは各国が参加するマスト型ゲームで、多くの兵器が登場します、数々の武器や戦機が詳しく紹介され、デザイン、性能等が宣伝されてて、それを使って、勝利し、陣地を増やせば、多額の賞金が出るというサイドビジネスOGなんですよ~ 知ってました?」


スプラがフィールドを開いて、丁寧に説明してくるが、クレインは首を振る


知らないし、どうでもいいし、


「でも…だいたい わかってるわ、レオンはそういうのでなかったら、やるわけないから!  とにかく、どこまでも戦争が好きなのよ、呆れる!  」


「   ううん、ちょっと待って!」

レオンはすぐさま訂正に入ってくる

「それには少し語弊があるわ、私は、ペットを育てて、売りとばす!って いうのもやってるのよ!」

どこまでも商売が好きっといってほしいわね!うふっとウィンク💕


「この 鬼畜!!」

青筋を立てるクレインの横で、レオンさん! さすがぁ~とスプラが笑って手を叩く

「ヘ(≧▽≦)♪」




        *                  *                  *




ようやく、なーち神殿 周辺にやって来る。ここはショップやカフェテリア、レストランなどが点在するアーケード。


みんなはここで、昼食を摂った。


「こんなところでワカメ蕎麦食べられると思わなかったわ!」

スズカは地球に想いを馳せながら、なーちのワカメ蕎麦を堪能したようだ。


しかし神殿にたどり着くには、まだ大きな難関があった


スキャルバ「ゲーーーー!なんなんだよ! こんなとこ、登らされんのかよぉ、

ウャハァーァイ! 」

ハチ「  …冗談じゃないよ、まったく (ーдー)」

エップ「いやぁ~ん!上までモービルでいけないわっけぇ~💦」


遥か先まで続く長すぎる階段を見上げ、口々に文句を言いながら、 仕方なく 上がって行くハチたちだった



「うら~!   うら!うら!」

まだ坂道のお土産コーナーで、棒を買ってもらったり、ユキホはそれを振り回して  ご機嫌さん😍


「(TДT)  不本意ながら買わされましたぁ~ 」と、トホホのスプラ


「ユキホ! !やめなさい!    そんなに振り回して、神殿 壊したらどうするの! それに、またなんか食べ過ぎたらダメよ!」

暴れるユキホに叱咤するミレイユ

「…💧」うー( ω-、)

そそくさと逃げ出した


みんなとは別行動なので、ミレイユはモービルに乗り込んだ


「上は食べるとこないので大丈夫ですよ(^_^;)  …ミレイユさん、神殿行かないんですね💦 」

ラディアは、ルフィーとミレイユ、

二人だけで行く  LP企画のPV撮りツアーが気になって 仕方ない


「ええ、本当はみんなで  神殿巡りしたいけど、撮影の後、スタンプも集められるしね!頑張るわ!  」


「  そうなんですね…💧」

羨ましい、変われるものなら私が行きたい~!そう思うラディア


「終わったら、スタンプまわって、そのままホテルに直行でいいからね!」

レオンは すまし顔で指示をする


「ええ、わかったわ✨   私、沢山集めるわね!」

「  ヨロシクね😉👍🎶期待してるわ!」

手を振りながら行ってしまう


「   ケッ!」(…そんなに、あのクソスパイを喜ばしてぇーのかよ💢)


二人だけのリゾートロケーション。本来なら、すごく嬉しいはずのルフィーだが、ミレイユの心の中には ユーリしかいないことを知っている以上、自分など取り入る隙もなく、脈なしの女にしつこく できるほどのガッツもない、

PV用の恋人ごっこは、地獄の宴を飾る残酷焼きに過ぎなかった。


そんな浮かない顔のルフィーに、声をかけるのは  もちろんクレイン。


「撮影コンテンツがすごいなぁ!

ホエールウォッチングだって?いいじゃないか!  クジラやイルカの群れに会えたら、動画撮って送ってこいよ☺️」

めげずに頑張れ!と、クレインは言うのか…


「  はんっ   本当にいいと思ってんなら、お前もこいよ  」

ルフィーは乾いた眼差し


自分から 振っておきながら  クレインはうろたえた


「ゎ💦  私は、船酔いするから💦

だいいち、せっかく二人きりなんだぞっっ!  楽しんでこい!」


「…なにいってやがる      ふぅ  」

ルフィーは やりきれない気持ちを大きく吸って 吐き出した、 ため息のような深呼吸。そして行きかけて振り返る、

「…あ、さっきんとこでよ  」


ポイッと投げて寄こした黒くて丸いものに目を落とすクレイン

「  ?   なに? ふくろう…  私に?」


「  幸せになれるんだと…」

モービルに乗り込みながら、茶目っ気たっぷり

「  お前、幸 薄そうだから-w」

リュウと幸せになれよ!と口で言えない ルフィーの思いがこもっているようだ


「なっ💦」幸うすって!


「  へへ😁  じゃぁな!」

「(*^-^)/~~」

ルフィーの隣で、何も分からずミレイユも微笑んで手を振っている


二人を乗せたモービルを見送った

「  ありがと…  」


手の中の黒いふくろうと、

 走り去った方向を 見て、しばらく  ぼんやりと 佇《たたず》む


「いつまで 見送る気だ… 」

振り返ると棒を差し出すレイラがいた


「  行くぞ… 」


「ぇ (///∇///)  あ、ああ  💦 これは?」

「 山猿に持たせておくと ロクなことないからな  」ミレイユが心配するし


「  あ、そうなのか…」(足が痛いから丁度いいか♪ )

クレインが棒を受けとると、レイラはスタスタと先を行ってしまう


「…( ´∀`)もしかして、知ってた?」


不器用だけど優しい


レイラとの 数々の思い出のシーンが頭を過る


あの人といると心地いいし、落ち着くし…とにかく安心する。 

ザワザワしたり、イライラしたり、悲しくなったりするのは、もう疲れるから嫌だ…


「 ふ~!」

クレインは、ふくろうをポケットにしまう


そしてレイラの背中を目で追いながら、 ゆっくりと進んだ