賦卯先生 書き下ろし

NEXT generation love1

 桜編1

数分前まで柔らかい朝の日差しが、東側の窓から、差し込んで、桃の金色の髪の毛がキラキラ輝いていた。
その頭の下の手を寝ぼけながら、はずし、向きを変える桜。
陽が昇ると、やっとゆっくり眠れる、と、最近深夜族の桜は、背中をむけて、起きる気はないようだ。
腕枕のなくなった、桃は、うっすら目をあける。
「そろそろ、起きるかな〜」
でも、まだ、お布団からでたくない〜
こんな時は、あれでも〜と、マルチ携帯データシステムVi-6に手を伸ばし、ポチ
「っおいっ、なんで、ひとのVi-6とってるんだっ」
「いーじゃない、好きなんだもん」
Vi-6の中には、ちぃさな子供を囲んで、賑やかに笑っている映像が、いくつも入っていて、それをみるのが、桃の最近の楽しみなのです。

ここは、ブラッセル星系第4惑星スフィニーレノア。
士官学校の寮生のふたりは、人も羨む恋人同士、ではなく、両親が婚約破棄したので、くり上がりで婚約契約が決定してしまった良家の子息だったりします。

クレイン「なんで、そーゆー話になってんの( ˘ •ω• ˘ )」
レオン「いいじゃない、別に、お似合いだと思うけど…ニコニコ」
クレイン「そうゆう問題じゃないだろ!」
レオン「あなたが、先に地球で子供を作ってきたんでしょう?まあ、わたしは、かまわないんだけど、レイカー家と、セシール家の子孫繁栄と絆、わかる?ひいては、ブラッセルの未来もかかってる、いわば、政治的判断なの」
クレイン「はあ」
クレインの憂鬱は、いつものことながら、レオンちゃんに伝わることは、な
いよーですねー(*´・ω・`)=3

桜編2

「わたしも子供がほしい!」
と、映像をみてゆー桃
「ほしいなら、よそでやれよ」
「バカね、よそで出来る訳ないでしょ?私とあなたは、公認の中なの。天下の名門、セシール家とレイカー家の子息にして、後継者、そして、婚約者なんだから」
「ふっ、ふざけた話だ。」
と、いいつつ、やることやってしまう、桃に弱い桜。


「やっぱり、今日もダメだったわ〜」
「ー冷たい視線ー当たり前だ」
小型遺伝子回収掃除機〈ジバ7s〉のカプセルには、2人の種子(?)は、入っておらず、
「今度は、わたしがイかせてあげるー」
「ぶーっっばっばかっ󾭛」
「だって、ソコがイケないんじゃない?ーにこにこにこー」
「桃は、やっぱりばかだな、そういうのは、愛がないと」
「あい?(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ笑 桜がそうゆうと思わなかった(*>ω<*)」
「(///‾///)󾭛ーぷぃっと、むこうをむく桜ー」
自分でも、恥ずかしいことをいった、と、自覚のある桜。

笑ってる、桃を無視して、顔をあらってリュックに荷物をつめこむ桜。
「どこいくのー」
「学習室っ」
さっさと服を着替えてでていこうとする。
「まってー」
まてませーん、
桃も急いで用意しないと、授業に遅れますよー

「まったく、桃のやつは…」
ブツブツいいながら、寄宿舎をでて専用モービルにのりこむ桜。
寄宿舎と学習塔を往復している、大型モービルもあるのだけど、専用モービルを走らせる桜は、どこか、他人が苦手なのかもしれない。


桜編3
Vi-6に入っている頃の桜は、人が苦手なんかじゃなかったはず、幼い自分の映像が、脳裏に浮かぶ…あの人達がどこにいるのか、なんで、ブラッセルにきたのか、よくわからない…。
「ふーっ」
大きく息を吐いて、専用モービルにのりこむと、街を爆走していく。
(…このまま、違う世界にいってみたいな…)
ふっと、そんなことが頭をよぎって、いつもと、違う角を曲がると後ろから、つけてるモービルに気がついた。
(気のせいかな?)
細い路地を縫うようにはしる、桜。
何回目かの角で、後ろのモービルがいなくなった。
「ほっ(あれはいったい…)」


「おそーい!わたしを置いていったくせに、どこで寄り道してたの?ひどい話よね」
学習室に入ったら、待ち構えてた、桃に捕まってしまう桜(´•ω•̥`)
なぜか、怒られてしまうのである。d(*´Д`*)ゞソゥソゥ♪
「なぜ、怒られる…」
「ふつう、怒るでしょ( ˘ •ω• ˘ )」

「きゃ♥痴話喧嘩?」
「やだー(//∇//)もめてるのー󾭠」
「えー♥」
どこの世界もミーハーなスズメは、騒がしいものである(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋

「はいはい、席についてー、第3期軍事拡張計画についての、講義はじめますよー」

鶴の一声で席にもどるスズメ達、だが、
「今日は、特別講師をお招きしてます♥うっふん♥」
若いおねーちゃん講師に熱い視線を送られながら、やってきたのは、
「よっ☆-(ゝω・)v」
「きゃーあぁぁぁぁ(*♥д♥*)」
さっき以上に騒がしくなるスズメ達(o´艸`)
「v隊のルフィーオリジンだ、今日はよろしく( *¯ ꒳¯*)」
「やだー、今、こっちみたわよー」
「わたし、わたし、目があっちゃったー♥♥♥」
「なんでいるのー♥♥♥」


桜編4
ところ変わって、太陽系第三惑星、水の惑星といわれている美しいこの星では、平和な日常が、綿々と続いていた…たぶん…(´・ω・`;)
レイラ「蓮、視線をあげろ、集中しろっ」
蓮「はいっ」
黒龍の道場では、訓練に汗を流す、院生の中にレイラと蓮の姿もある。
レイラ「実戦は、道場でやってる、型通りには、いかない、集中力を高めろっ」
蓮「はいっ」
レイラ「よし、今日はここまで」@
蓮「ありがとうございますっ」
レイラ「ー蓮の頭をくしゃっとなでてー腕をあげたな、ふっ」
満点の笑で、答える蓮( *¯ ꒳¯*)か、かわいい󾭠
蓮「ホントですか!」
レイラ「ああ、ミレイユに似なくてよかったな」
院生たち、どっと笑う󾌸
百舌「ミレイユさん、なかなか検定上がらなくて、よく凹んでたもんなー」
そこに現れるミレイユ、てっぱんです( *˙ω˙*)و グッ!
ミレイユ「?なんの話?」
百舌「わわっミレイユさん、きてたんですかっっ」
蓮「にこにこにこ」
黒龍院はやっぱり平和です(o´艸`)
総帥
総帥

桜編5

極微本部

竜将星「なに?祥が帰ってくるだとぉ」

摩利支「ああ…アメリカ支部の渋井から、連絡が入ってな、来週から調整が始まって、秋には、拠点を日本に移すらしい」

竜将星「祥のやつ…おとなしく向こうで、世界征服でも企んでればいいのに…」

マリシ「ははっ世界征服は、ウケるねっ(笑)」

竜将星「ーしらっー別におまえを面白がらせようと思ってゆってねぇよ(笑)」

摩利支「ここ10年来の赤虎の海外での業績は、目を見張るものがある。表向きは通信機器の流通といってるが、通信機器を使っての武力システムの導入。傭兵、スパイを各国に送り込んで肥大化していってる。

大きくなりすぎると、目障りになる連中がいるのさ」

竜将星「知ったこっちゃねーがな…肥りすぎてダイエットしたいんだか、なんだか、知らねーがそれなら、韓国でも中国でも行けばいい(-_-メ)それとも日本に引きこもって隠居のつもりかよ…」

摩利支「(笑)両方だろーな。余分なものを削ぎ落とし、弱ったふりをして爪を研ぐんだよ、赤い虎は」

竜将星「摩利支…おめぇ」

摩利支「竜、わたしは、今回の帰国は赤虎を…総帥を潰すチャンスだと思ってる。黒龍も極微も力を蓄えてきた。いつまでもあの男の思い通りにさせるものか」




総帥「ふっふっふっふっ、あの人達の考えることなど、しょせん、そんなものでしょう…。わたしの帰国の目的は、ある人物を手に入れることです。

果物を食べるのには、旬とゆうものがあるのを知っていますか?」

羽入「は、はあ」

総帥「果実の成長をまって、摘み取り、成熟させる。

わたしが日本を経つ時に幼かった虎が今頃きっと成長して、わたしに刈り取られるのをまっていることでしょう。そして、私の手で最凶の虎に成熟させてあげましょう。ニヤリ」


桜編6
一方スファニーレノア、では…。
講習が終わってもルフィーを離さない若いおねーちゃん先生
先生「V隊のエースストライカーが、講師にきてくださるなんて、光栄ですわ♥」
実は謹慎くらって暇してるだけなんて、いえませんよねー󾭜
ルフィー「ははっ󾭜いや、きてみたら、捕まっただけで……」
先生「ーぺたぺたー♥すごーくためになる講習でしたわ(*♥д♥*)」

「きゃー、触ってるー」
「えー、やだー(//∇//)わたしも触りたい~」
熱い♥の飛び交う教室をでて、桜を探すルフィー

「桜、飛行訓練進んでるか?」
「あ、ルフィー ーにこっー」
「この前の出撃のデータがでたからみせてやろうと思ってな」
なにげに自慢話になるが、ルフィー好きの桜は、目を輝かせてきく。ルフィーは、戦歴の英雄。桜達、若い世代には憧れの勇者さまなのです。

先生「󾬎󾬎」
「󾬎󾬎レイカーさまがお目当てだったのねー(´;ω;`)」
「桜さまには勝てないわ~󾬎󾬎」
一同しょんぼり(*´・ω・`)=3


桃「ルフィー、今、謹慎中なんでしょ、いったいなにしたの?」
きいても、実はよくわからないけど、ふんふんとききいる2人。
桃「ひまなら、私達を地球に連れていってよ!ルフィーと一緒なら、ランツ達もきっと許してくれるわ」
んなわけあるかい〜!と、クレインがいいそう。
ルフィー「地球? ー険しい顔になるー」
ルフィーは、詳しい事情は、聞かされないまま、TPディバイスは、破壊され、地球と行き来できなくなってしまったのです。
ルフィー「あのとき、一体なにが、起きたのか?」
クレインも知りたいが、クレインやレオンは、多忙を極め、動けない状態。
TPディバイスは破壊され、その後、前のTPディバイスの移転先、バセンジーが立ち入り禁止地区になって、ルフィー達も戦いに次ぐ戦いで、おざなりになっていたが、バセンジーに設置した、TPディバイスに座標データが残っていれば、地球にいくことは、可能なはず。


 

桜編7

桜「地球…」

桃「ルフィーは、どこら辺にあるか、知ってるんでしょう?」

ルフィー「んー、まー」

ちょっと困って曖昧な返事をするルフィー。

桃「もー( ˘ •ω• ˘ )適当なんだからあ(メ`ロ´)/ 。。。」

桜「…桃、怒ってばっかりいると、眉間のシワが増えるよ…(`・ω・)ノ( ´д`*)なでなで」

桃「なにそれぇー(๑´• ₃ •̀๑)」

ルフィ「そういえば、ちょっとフケたんじゃないか(ノ)'ω`(ヾ)ぷにぷに」

桃「もー(*`Д´)ノ!!!ふたりしてぺたぺたしないでーーー」ぷんぷん

ルフィ、桜「ヾ(*^∀^*)ノ ヶラヶラ」


ふざけて、笑い飛ばしてしまったつもりがひとりになると、また考えてしまう2人。


桜は、モービルを走らせ、人工の海を見に郊外にいく。


ルフィーは、ビューホールのテラスでオオスフィシュ片手に街を見下ろす。



桜編8

人工の海を見ながら、桜は記憶の糸を手繰ってみる。

Vi-6に入ってる幼い自分とあの人達…


黒龍院のみんな、海に入って遊ぶラディア達川でバーベキュー、赤ちゃんの桜を抱っこして、テントで眠ってしまっているルフィー。楽しかった運動会。麗羅のかわりにつなひきをして大勝して大笑する、百舌。秋の芋掘り体験。実習で、参加していた巳佳がえこひいきして、なかなか芋の掘れない自分におぉきなお芋を何個ももたせてくれる。「内緒ねー泥だらけの手で顔かくと、顔にも泥ー」

餅つきでは、やっぱり麗羅のかわりにきた竜将星が、杵をつき、クレインに誘われたミレイユが2人仲良くお餅をまるめる、ホールを貸しきってやった発表会。桜が登場したとたん、大喝采を浴びせる黒龍院とオールマイティーの面々。はにかんだ笑顔でこたえる幼い自分。


そして地球を出たあの日…

ミレイユ「だめ、ーーがくるわ、もうもたない💦」

麗羅「くっ」

百舌「ここは、オレらが食い止めます、竜崎さん、早く」

麗羅「わたしが、いなくなったら、どうする?離れられるものではない」

クレイン「わたしと桜は、大丈夫。また、会えるわ」

麗羅「おまえを信じてる、桜を頼む」


桜「…地球にいってみたい…」




桜編9

ルフィーもまた、ミレイユやレイラ達と過ごした日のことを思い出していた。


バセンジーで、ミレイユとあって…レイラには、幾度か命を助けられたっけ


ルフィー「まてよっ忘れもんだっ」

レイラ「ーふりかえるー…。」

ルフィー「…オレの大事な…命の恩人だぜぇ 置いていく気かよっ」


F100「今だ!うてっっ」

ルフィー「なにっ」(やられる!)

しかし、敵の光子砲をつらぬいて強い閃光が敵機を爆破したっ。

F100「!?」

ルフィー「…💧(あいつ…)おいっ連中はっっ」

レイラ「もう少し先だっおまえをまってる…」


ルフィー「無茶ばっかりするやつだったな(笑)ー自分のことは棚にあげて…ー」

グラスに口をつけるルフィー…。


ミレイユ「…平気…ルフィ…」

ルフィ「(〃ー〃)💧ーよばれてなぜかテレまくるー あ~まどろっこしいぜっ」


ミレイユ「…最後まであなたに頼るしかないわ…」

ルフィ「(…ミレイユ…)(////)💧はじめからそういえよ💧」ーうれしいくせにかるく笑うー


ミレイユのことを思い出すと胸が熱くなってくる…。種族同士の拡張戦争…。常に飽く無き戦いの中にいるルフィーだけど、ミレイユといた日々の戦いは、侵略戦争のそれとは違う確かな手応えの返ってくる仲間との充実した戦いだった。



ルフィー「やつらにあって(どうしてTPDを破壊して離れ離れにならなきゃいけなかったのか)確かめなきゃ、どうにもしっくりしねぇ…ーぐっと拳を握りしめると、やっぱりうかぶのはミレイユの笑顔ー

地球にいくかっ」

桜編10

人工の海にオレンジ色の夕陽が差し込み逢魔が時に包まれている。美しい偽物の世界にいるようで、寂しさに胸がしめつけられる。

桜「この星で…ひとが羨むようなものは…なんでももってるはずなのに…(わたしは贅沢だな…)」(笑)

瑞樹「ピクッ」

後ろから誰かの長い影が伸びた気がした時

桜「トルルルル ー桜のキャリーが着信を伝えるー ?はいっ」

ルフィー「桜?」

桜「うわあっっ」

後ろからムチのようなものが伸びて、桜の体にまきつく。


ルフィー「!?桜!おいっ」

応答なし、

ルフィー「ちっ」

なにかが起きている、ビューホールをあとにしてGPSを頼りに桜の元に向かうルフィー

桃「あ、ルフィー?どうしたの?」

出口で桃とかちあう。

ルフィー「桜がっ話は後だっ」

桃「桜?」

バイクで、走り去るルフィーの背を見送る桃。


桜「なにっ?」

縛られたまま、堤防のほうに引っ張られていく桜。

瑞樹「なにが、なんでももってる、だ!」

ムチがほどけて体が自由になる。

桜「!?」

後ろからのびた影は、見覚えのない美少女だった。殺気を含んだ大きな瞳が桜を睨んでいる。

シュンっシュンっムチを∞にふる瑞樹。

桜「だれっ?」

瑞樹「わたしは、あなた。あなたは、わたし…はっ」

ふたたび、ムチで攻撃を仕掛けてくる。

桜「くっ」

今度は避けて、片手に護身用にと渡されているAIOアーマーを握りしめる。

瑞樹は狙いを定め、ムチをふるう。

桜「はああああ!」

桜がAIOアーマーを起動させると、アーマーはソードに変形し、ムチをかわす。