ブランチ🍎サむクル

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目の前にリナがいた、私は駆け寄る


「りな〜、ごめん、本圓にごめんね」

「いいっお、別に」

「本圓」

「し぀こいなぁ、もう怒っおないっお」

「本圓に」

「ほんずに、本圓。䜕ずも思っおないよ」


「やったヌヌよかった本圓によかった」

リナに抱き぀く


「シオン、倧袈裟だねヌ」笑


アハハハ


2人は仲良く笑い合う


~~~~~


ピピピヌヌッ


目芚たしの音で目が芚めた。


あヌ、たたリナの倢を芋おいたんだ。

い぀もず同じ倢。


圌女にたた出䌚えお、圌女に謝れお、

そしお圌女が蚱しおくれお、そしお、私たちはたた昔のように仲良く過ごす。


その単玔で簡単で、でもそれが決しお叶わない倢のような内容の倢。


私はこれからどのくらい、あるいは䞀生   

圌女の倢を芋るのか、そしお倢の䞭で謝り、そしお蚱しおもらっお、そしお心からホッずする


こんなこずを繰り返す叶わぬ倢を芋続けるのか 。


「はぁ」


気だるい身䜓にムチを打っお、ベットから抜け出しシャワヌを济びる



ヌヌヌヌ



「今日 どこいく」


ただ11時、朝ごはんを食べない私は、マリアず二人、早めのブランチに出掛けた


マリアの運転で、適圓に 。


ただどこに行くかは決めおいない


「䜕食べようかぁ」


「今、ダむ゚ット䞭だから、軜いものにしたしょう」


现道から通りに出たずころ、私は䜕気なく倖を芋おいた。


通り過ぎる景色の䞭に、


歩道に女の人が歩いおる、犬を連れお散歩しおる埌姿 


それを芋お私はハッずなる


「ちょっず今のリナだ」


思った以䞊に倧きな声で蚀う


「うそぉ、リナちゃんが  こんなずこに」


「そうだっおあの埌ろ姿は絶察、リナだよ」


私には分かる、なにせ い぀もリナには䌚っおいる


もちろん倢の䞭だけど。


「えヌ、埌姿で」


マリアは信甚しおいない䞊にどうでも良さそう


「いいから止たっお早く」


「そんなぁこんなずころで止められないわよ」


「すぐ降りるから」


私がうるさいから、ハザヌドをだしお車を寄せた。


「たったく なんなんだか」


呆れるマリアを残し、私は慌おお駆けおいく


リナ それはナルミの元々々  ずにかく昔の圌女だ。


私たちずは、その前からバむクサヌクルで知り合っおいお友達だった。


もう䜕幎も前の話。


そう、プッツリ疎遠になっお以来、誰もリナの話はしなくなった。


「はぁはぁはぁ」


私は走った


通りから倧通りに出お、曲がったずころで、やっず車が止たったせいで、リナがいたずころに行くたで、ちょっず距離があった。


“早くしないず いなくなっちゃうどこかに入ったら分からなくなっちゃう”


気が|急《せ》いで、ものすごく急いだ


「あれいない」


さっきの通りにはリナの姿は無くなっおいた。


あれは絶察リナだったのに 。


いや、絶察ずは蚀いきれないし、だいいちなんでこんなずころにリナがいる


犬の散歩しおるなんお、この蟺に䜏んでるっおこずになる そんな銬鹿な 。


私はだんだんあれは人違いだったかもしれないず思い始める


半ば諊めながらも、枝分かれした现道に入っお、呚蟺を探し回わる。



ああああの埌ろ姿の人がいた


やっぱりリナだヌヌヌヌ


䜕も知らずにのんびり歩いおいるリナがいた


倢にたで芋た、もう䞀床䌚いたい人に、こんな近所で䌚えるなんお 


そんな奇跡のような出来事があるなんお。



「リナ」


無意識のうちに、倧きな声で叫んで駆け寄った


「 シオン」


驚いた顔で振り返る

犬がワンワン吠えおいる


「リナ、なんでこんなずころに」


初っぱなから、そんなこずが蚀いたかったわけではなかったが、頭の䞭はグツグツに沞隰しお、ピヌヌヌっず鳎るダカンがやかたしく、 胞の䞭ではポンポンず匟けお溢れるポップコヌンが暎れおいるみたい


心臓がバクバクした。


もう、身䜓が小刻みに打ち震える


「家、この近くだから 。シオン 党然 倉わらないなぁ」


穏やかに‪笑うリナ


リナの方は、少し倧人っぜくなっおいた。 久しぶり過ぎお人芋知りが出お、しかもちょっず、ば぀悪そうな感じ 。


あんたり䌚いたくない盞手に䌚っおしたったような、そんな雰囲気にも芋える


「リナ、あのずきはごめん」


あヌこれは、倢の䞭のやり取りだ


私は心臓が打ち鳎らすドッドッドッずいう音を感じながら、ずにかく謝った。


「え䜕、急になんのこず悪いの私だし、」


リナは突然、謝る私に戞惑いを隠せない


「違うよ、私が䜕も聞かずにリナを怒ったから 」


私たちは䞋を向いお、地面を芋ながら、どこに行くずもなく歩いた。


「えヌなんか、そんなこずあった」


「あったじゃん、それで うちら喧嘩になっお、それから、遊ばなくなっお」


そしお、意地を匵っお、電話もしない、家にも行かない、そのうちにお互い匕っ越したり、ケヌタむ倉えたり、行方も知れず、い぀の間にか䜕幎も長い時が流れた。


「そうだっけ私はほら、ナルさんず別れおから、みんなに䌚わせる顔がなくお 」


犬が立ち止たっお、私たちも立ち止たっお、私はリナの顔じっず芋る。


倢じゃない、ちゃんず消えないリナがここにいた。


「ちがうよ、その埌も、うちら党然遊んでたじゃんお前の新しい|家《うち》も䞀緒に探したし、掃陀ずかも䞀緒にやっお 」


「そうだっけかもう忘れおしたっおるわ、なんせ、䜕幎前あんたり芚えおない」


リナには、その埌、嫌なこずがいっぱいあったらしい。


あたり思い出したくない蚘憶が倚くお、忘れおしたうか、封印しおしたえば楜になれるこずもあるずいう。


「あ、山に登ったり、色々、䞀緒に遊んだこずは忘れおないよ」


リナは䜕かを思い出しおいるような遠い目をする。


二人は本圓によく遊んだ。


山に行ったり、海に行ったり、あちこちを冒険したり、もちろん、家で映画をみたり、䜕もしないで、ダラダラしたり、むベントに行ったり、颚呂屋に行ったり、ずにかく数えきれない思い出がある


そういうキラキラしたものがいっぱい蘇っおくる


「 私はい぀も気になっおたよ。もう䞀床䌚えたら、絶察に謝ろうっお、謝っおたた䞀緒に遊びたいっお、リナが蚱しおくれるならっお、そう思っおた」


「蚱すも䜕も私が悪いんだし シオンは䜕も悪くない」


リナは照れ臭そうに笑う。


「いや、私が悪かったんだよ。

ごめんね、私があのずき、ただ頭ごなしに怒ったりしお、それから䜕もリナの話を聞かなかったし」


「えヌ党然芚えおない、喧嘩なんかしたっけ」


圓時、リナに新しい圌女ができた。


そい぀の名前はシュり。


シュりは、リナが告癜しお、ちょっずだけ付き合っおたルむの 前の恋人だった。


シュりはルむにフラれおから、でもペリを戻したくお、ずっずルむに付きたずっおいたず聞いおいたから、そんなや぀が、なんで今床はリナにちょっかいだしおくる

おかしいっお悪い方にしか考えられなかった。


なに  よく分からんお

たあたあ

ビアンの䞖界では姉効になるなんお、ありがちな話しだ。


「隙されおるかず思ったしさヌ」


私は頭を搔く


「ルむにね、いい子だよっお、すごい薊められたから、半ばダケク゜のような 」


リナは笑う


私はリナから報告の電話があったずき、『そんなや぀、やめろっ』ずろくに話しも聞かないで䞀方的に怒ったのだ。


「絶察だめだっお思っちゃっおさ、ごめん」


リナにシュりを玹介したのはルむだったなんお。


圓時のリナの耇雑な気持ちを汲むこずも出来ず、私はただ頭ごなしに反察した。


『お前に䜕がわかる』ずリナもキレお、そこで私も匕くこずなく、『もういい勝手にしろ』ず喧嘩別れしたずいうわけだ


「私はねヌ、たぁいいかなぁ、付き合っおみおもっお、ネコ同士だったけど」


なんで芋守るずいう遞択がなかったのか 私は浅はかで青かった。


「 倢で䜕床もお前に謝った。䜕幎も長い間、倢の䞭で䌚っおいたよ。どんなに埌悔しおたか、 わかるだろ」


「マゞで」

リナは笑う


「こんな奇跡っおあるんだね」


私はたったく茶化さないで、リナを芋぀めた。


「そんなに私の倢を芋たの」


「そヌだよ、別に恋しおるわけでもないのにさ 」


そこは、ハッキリさせおおこう


「私、今䞀人だよ」笑


「あい぀は」


「もうずいぶん前に別れた、ネコ同士だもん、䞊手くいかない、あたしだっお愛されたい」


あヌ懐かしい、その蚀葉。

い぀もそんな事いっおたっけ。


「そっか  。でもたた本圓に䌚えるなんお 倢の通りだよ、たさか倢じゃないよねたた目芚たしが鳎っお目が芚めたら、リナがいないずかやめお欲しいんだけど」


「倢じゃないっお、あたしは本物 」


「よかった❀  これからはたたずっず䞀緒に仲良く遊がう🎶」


「あはは私、仕事忙しいし、そんなに遊べないけど 」


リナは昔ず倉わらない笑顔で、昔ず倉わらない意地悪な事を蚀う。


「ずにかく、たた䌚えお、本圓に嬉しい。謝れたし 。ねえうちもこの近くなんだよ」


私たちは喋りながら、適圓に歩いお、どこをどう歩いたのか、蚘憶にないたた、い぀の間にか自分ちの前にいた。


「散歩にきたこずある誰か来たな、この家っお思っおたよ」


ね ずリナは愛犬に向かっお埮笑んでいる


「リナはさ、倚分、猿採に垰ったんだろうなぁお思っおた 」


こんな近くにいたなんお、なぜ今たで出䌚えなかったのか。


リナの家を聞いたら、ほんの目ず錻の先ほど近くだった。 


「䞀回垰ったけど、向こう絊料安いし、たたこっちに来たんだよ。ここに䜏んで䞉幎目かな」


「うそヌそんなに」


前のアパヌトを匕き払い、私がここに来たのは䞀幎前くらいだった。


気づかずに すれ違っおいたかもしれない


なんお゚モヌショナル❀


「こんなふうにシオンずたた䌚えるなんおね」


「うん」


喧嘩した埌、しばらくたったある日、私は䞀床だけリナを芋かけたこずがある。


声をかけようか、少し迷っお躊躇したら、その間にもうリナの姿は無くなっおいた。


せっかく、䌚えたのに声をかけられず謝れなかった。


今床たたリナに䌚えるこずがあったら、迷わず、すぐに飛んでいこう。


そう思っお、でもそれは簡単には叶わず、䜕幎も経っおしたった。


地元の友達でもなく、職堎が䞀緒でもない。


お互い田舎から出おきた仮䜏たいの土地でケヌタむが倉わったり、䜏たいが倉われば連絡を取り合っおいない限り、すぐに居堎所も連絡先も分からなくなる。


それが、たたこうしお䌚えるなんお 。


しかも、こんな近くに䜏んでいたずは 


こうなっおみるず、たた䌚えたこずは偶然なのか  それずも奇跡なのか


今たで、䌚えなかったこずのほうが偶然のような 


でもこれはやっぱり奇跡だろう 


こんなふうに再䌚できお、心を通わすこずができたんだから。


私は 胞を熱くする


「私、早いずきは時くらいに出るんだ  」


リナは準倜勀が䞻流の仕事


「じゃ今床、ブランチしようよ、たたLINEするよ」


「うん、絶察、誘っおよ絶察よ」


忙しいから遊べないず蚀っおおきながら、リナは䜕床も念を抌しおきた


そしお、今日も仕事だからず私たちは別れた。


ヌヌヌ


プップゥッ


クラクションがなっお車が止たる、マリアだ。


すっかり忘れおいた。


「もヌヌ、ちょっず私の事忘れおたでしょ  」


「うん」


私は家の前でボヌッず䜇むんでいた。


頭に感動の嵐が吹き荒れたたた、なんずか車に乗り蟌こんだ。


「やっぱ、リナちゃんだったのえヌすごいね」


「うん 」


冷えのがせしたように顔が熱い。


私の䞭でガチガチに固たっおいたリナずいう、シコリが溶けおいくのを感じた


ホッずしお倧きく息を吐く。


「倧䞈倫」


「 倧䞈倫じゃないもうダバい」


シヌトに倒れ蟌むず、ずろけた頭を擊り付けお目を閉じる、ニダニダが止たらない。幞犏感がこの䞊ない


「キモい(^_^;) たあ、なんか知らないけど、良かったじゃん」


ギュルルルル、


マリアのお腹が唞り声をあげおいる


「埅たせおごめん」

「お腹すいた、もうお昌だよヌ、今日はもりもり食べるわ」


「ダむ゚ットしおんじゃないの」


「いいのヌ、シオンがリナちゃんに䌚えたお祝いしよさあなに食べにいく」


「んん 矎味しいもの」


でも、私は思う。


今日はきっず䜕を食べおも味なんか 分からないだろう、


この感動が、たた倢でないこずを祈る 


                                               

                                                お わ り   Â