ダリオス神殿の入り口には、二体の巨大な獣神が立ちはだかり、訪れる者を見定めているかのようだ
「 うひょーー!食われそうだぜっ!きゃっはぁぁーーい!」
一行は神殿を入った中央広場
「おーきくて、長い滝ですね」
とりあえずナーチフォールを眺めたり、
「どうです!これ! 上手に撮れましたよ!」
スプラはみんなを写した画像の数々を自慢げに見せると、
「けど、あんた、足が切れちゃってるじゃないか!」
デバイスを覗き込むハチの言葉にエップが身悶える
「いやぁーーん、じゃぁ、この可愛いサンダルが写ってないわけぇ~ー!!」
「あんたなんてね、ほら!半分しか 写ってないよ-w 」
ユキホたち大笑い
「えーーー!ひどいんじゃぁなーい⊂(・∀・⊂*)」
「 すいませんねぇ 滝を大きくしたかったもので💦 メイ神殿行ってから、また撮り直しましょう🎵」
そう言って、そそくさと逃げてゆく
ここから更に上にあがると、 ナーチフォールをもっとも間近で見ることができる バンブイサン ダリオス神の父神、ファイアー メイ神殿だ、最高所である そこへ詣《まい》れば、周辺の神殿を制覇したことになるだろう
「 クレイン、足 痛そうね、挫《くじ》いたの? 」
階段を見上げて立ち止まるクレインに、不意討ちを食らわすレオン
クレインは振り返りもしない
「 💢 しらじらしい! 」
「ご機嫌も悪いみたいね-w 」
「 誰のせいよ! 」
「ねぇ、なんだって、そう、私には冷たいのかしら…万人に優しいクレインなのに。」
フワッと髪の毛がかかるくらい、クレインの側に来て覗き込みながら
「 あ!ルフィーにも素直じゃないか…てことは好きの裏返し? 」
「Σ(゚Д゚)! バカなこと言わないで💦 何が好きの裏返しだっ!💢 私はっ!誰にも同じ!冷たくも優しくもない ! 」
動揺して怒りちらかすクレイン。
「…。」
向こうからレイラがやってくる
それを見てレオンは 微笑む
「 ほら ナイトが来たわよ ! ちょうどいいから 写真とってあげるわ🎶 スプラよりは上手だから-w 二人!いい感じよ!」
「な、何が( 〃▽〃)」💦
お構い無しに連写する
カシャカシャカシャカシャカシャ
「よせ 💢」
不機嫌なレイラは、払い除けるが、果敢にも すり寄っていくレオン
「 怒ってばっかり…たまには笑ったら? 」
「 離れろ 」
クレインもレオンの行動にムッとする
(すぐ そうやって 猫みたいにベタベタと…💢)
二人の冷たい視線など、ものともせず、
「 あなたたち、先にホテルに行ったら?荷物も多いし 」
「えっ❗️」となるクレイン
階段には、こちらの様子を伺うスズカが目を光らせている
レオンはそれに笑顔で手を振りながら続ける、
「 その足じゃ、また上まで登るのも大変でしょ。みんなを待たせても気を使うだろうし 」
「…💧」
レオンに言われると意地でも登りたくなるが、みんなの事を考えると、納得せざる得ない
でも なぜ レイラまでその中に入ってるのか…💧
レオンが何を考えているんだか、さっぱり分からない
あれこれ思い悩むクレインの様子をレオンは じっと見つめる
「 部屋で休んでてもいいけど、タロで温泉に入ってきたら? 足にもいいんじゃない? レイラ、背負って降りてあげてよ!(=^ェ^=)」
突然のフリに焦るレイラ
「 なぜっっ!私が!」💢
「そ、 そうよ💦 私は歩けるッ!」
何を言い出すかと思えば、もう!
慌てて歩き出そうとするクレインに立ちふさがるレオン
「 今、無理しないほうがいいわよ、タロアイランドはむちゃくちゃ広いから、そこ全部 歩いて回らなきゃいけないんだから! 」
ここは足を休めておくべきよ🎵
「 💦 そんな、別に部屋の浴室もあるし 」
「ええええー!温泉行かなかったら ビクトリア ナーチに来た意味ないわ❗️」
大袈裟に驚くふりはわざとらしい
「 ムッ ほっといてよ!私はそんな 温泉とか、こだわり ないから!」
レオンをすり抜け ヨチヨチと歩く
「そーやって すぐひねくれる… レイラ! これは 貴方のせいね 」
ぱっとレイラを見るレオン
「💧 なに💢 」
矛先がレイラに向いて、クレインは困った様子で立ち止まる
「 レオン、やめて!」
「だって、レイラ、貴方がおんぶして降りてあげないからよぉ~」
悪戯な小悪魔は、しつこく二人を挑発する
「 なんだと💦 」
いつもとは違うパターンにレイラも戸惑う
「 そうじゃないでしょう、私は歩けるって言ってるのにっ 💦 あっ !」
「 クレイン! 」
よろけるクレインを支えるレイラ
抱き合う二人を愉快そうに見つめて、ふーん、立派に歩けるのね!とレオンが嘲笑《あざわら》う
「…なんでもいいけど、これ以上登るのは、足に負担になるからやめたら? ホテルに、ルートバスを来させるよう連絡しとくから、そっちに乗っていって。夕食はpm8:30よ 」
「 ちょっと💦 レオン 」
「 じゃ、ゆっくり するといいわ💕 」
ゲートをくぐり、行ってしまう
取り残されたクレインとレイラ。
「 ムッスー 」
腕を組み上げ、とてつもなく不機嫌な様子のレイラに困り果てるクレイン
「💧 レイラ、貴方も神殿に上がってきて! 大滝が間近で見られるらしいぞ😉👍🎶 私は、ほら ボチボチ降りて、下で待ってるから💦 あ、別に登れるけど、行ってもまたレオンがごちゃごちゃ うるさいし、 あの、適当にしてるから気にしないで!」
精一杯、明るく言ってみる
「……見たいのか? 」
「 え? 」
「 滝 」
「 あ、いいえ!💦 別に私は。 ここから十分見たし、もういいから!」
レイラはクレインを食い入るように見る
「 ほ、本当よ💦 」
「 なら 降りるか 」
「 えっ💦 あ、大丈夫だから💦
気にしないで! いや、ずっと 気にしてくれてて💦 本当に ありがとう… あ、でも 大丈夫 んー、レオンの言ったことなんて 気にしないでっていう意味であって💦 」(あー、へんな喋りになってる ( ω-、) )
「 なにも気にしてない 」
慌てまくって話すクレインをよそに、レイラは目の前で 背中を向けると膝をつく
「 ええ~ー!大丈夫!私、歩けるから、大丈夫!」
「 いいから、乗れ 」
「 そんな💦 ムリ~💦絶対、ムリ~💦 本当に レオンの言うことを真に受けないで~💦」
だいたい、あいつ、ゴースト持ってるはずなのに! それなのに!あーきっと嫌がらせにあんな事いって、私たちをひどい目に合わせようという魂胆なんだな!!
「…💧」
ぎゃーぎゃーと うるさいクレインを、レイラは立ち上がって、無言で抱きかかえた
「ぎぁぁ!(*ノ▽ノ) まって!レイラ!」こんなの恥ずかしすぎる~💦
降ろしてー💦
「ごちゃごちゃ言ってるうちに降りれる 」
「 わ、私 重いしぃ! とにかく、ちょっと 降ろして💦 あなたが足腰を痛めるといけない!」
クレイン、恥ずかしさのあまり、レイラを見れず、その胸に顔を埋《うず》めた
「 一門の苦行に回峰行というのがある、八剣山の山道を登り、毎晩300日、寺院まで 火を炊きに行く。ウエイトを着け、砂袋を担いで登るんだ…」
「 毎晩?300日?! ひどい訓練だな💦 」
「 大人は1000日だ 」
「えーー!子供の時にやったのか?!」
驚きすぎて、レイラの顔を見る
「ふっ、だから、お前を抱えて こんな階段を降りるくらい たいしたことじゃない 」
レイラは前方を見据えて、クールな表情を崩さない
「… (〃ω〃) レイラ 」
~~~~~~~~~
二人の頭上には、レオンのMgドローンとガオウが潜んでいた!
━━あんらぁ~、これはまた、いい感じ😁 ラブ度高めじゃぁないですかぁ💕
誰も彼もが、レオンちゃんの筋書き通りに進行していってしまいます~
(人´ з`*)♪
レオン『 クスッ! レオンは優秀だから 軍事プランニングのみならず、恋愛の最適なピーシングパターンを見極めて、セッティングできちゃうのよね~🎶』
━━これから、ますます楽しみですねぇ❤️