ナーチ15

⑲ドラゴンの正体

ワンッ!ワンッワンッ!ウウ~~!

ピギィィイ~ーー!


キラとハクアは、ケファタルトの攻撃をかわすも、Aキック〔変体形・巨大化 〕しなければ、それほどの力もない、間合いを取っている


「  なんだ!ケーティだったのかぁ!    けどよぉ、なんだってそんなに怒ってんだ? 」


ユキホは、なだめるように  声をかけるが、子連れのケファタルトは  怒り狂っていて、手がつけられない


ドゥオオオン! バギバキバキっっ!


木々を揺らして、なぎ倒おす!激しく暴れて  頭から体当たりだ!! 


ブギァァァアア!!


ユキホに向かって突進してきた!


「!おっと!」よける


シャァァアア~ーー!


2メートル以上ある  筋肉質な体を膨らませ、首を振った!

大蛇のように大きく裂けた口を開《ひら》き、威嚇!

羽をバタつかせると、足を高くあげて攻撃を仕掛けてくる!

かなりの興奮状態だ!


グゥ~~グゥ~~ケケケケケケ


奇声を発して、

仲間を呼んでいるようだ


ウウウウ!ガルルルルルル!!

プキィー~ーー!ギャア~~!


キラたちも、ユキホを攻撃したケファタルトに激情して、おたけぶ!

双方、睨み合い、一触即発の事態だ



「  !…ドラゴンじゃないっ~! !」


遠目から、そのさまを見つけたレオンは  つい叫ぶ!



?!  グガァァァ!!


ケファタルトが、森の奥へと逃げ込んでゆくと、キラとハクアは その背中を追った!


ザザザザァァ~ーー!


ワンワンワン!!


「  キラ! もう 追うな~!💦」

ユキホも慌てて、それに続く!






「はあ はあ、レオン、大丈夫? 」


息を切らしながらスズカが、レオンに駆け寄ってくる


「  平気よ、でも、ドラゴンじゃなかったわ 、トカゲの頭をした鳥のような…なんか、わからないけど、ドラゴンじゃなかった  」

残念そうなレオン


「 なーんだぁ、よかったわ~~ ん!ねぇ、捨てなくてぇ~🎶  」

エップはうれしそうにストーンを眺める


「 でも トカゲのバケモノって それは、それで怖いです((( ;゚Д゚))) 」


「あぁ、多分、あれはケファタルトだよ、バセンジーにいたやつさ  」


「 バセンジー…  懐かしいですね 」

ハチの言葉にラディアは当時を思い返す


ザザザザーー!シュン!

スプラが現れた


「   💦近くにいた神官も襲われて、怪我したらしいですよ!  僕は、駆除に向かいます!   みなさんは、注意しながら、急いで 山を降りてください! 」


そう言うとトランススーツに身を包んで 完全防備で 走り去っていく


「  大変なことになったわね! トカゲの巣に近づいちゃったのかしら💦 宝石を集めてたのも、まさか、あいつら?  さぁ、 ちゃっちゃとモービルまで戻るわよ!」


レオンを護衛するように辺りを警戒しながら進む


「 ユキホさんたち、残したまま 行っちゃっていいんですか?」


心配するラディアに 振り返るスズカは少しイライラ


「 そうね!ろくなことしなそうだから、アレだけど!  あんまり遅いようなら、そのまま ほっぽって、ホテルに向かうわよ!!」


「なんだと! ユキを置いてくつもりかぁ!こらぁ~ Lの犬~!オゥオゥオゥ! 」

スキャルバは速攻ヤジ飛ばしの攻撃


「   じゃお前が、いっくらでも  待っててやればいいでしょーが! 私たちは  先にホテルに行けるから ちょーどいいわ! 」


「 なぁーに~ー!💢」冷血漢めぇ!


「  スキャルバ、やめな!   あいつなら、走ったってモービルより速いし、 鼻が利くから 迷いもしない  」

要するに心配なんか要らないのさ、と苦笑いするハチ


「はへーーー?マジかぁ?」


「ああ、腹が減るからって普段は、なんでも怠けてンだよ、ニヤっ…

逆にケファタルトが食われないか 、心配した方がいいんじゃないのかい 笑 」


「  ケファタルトね…🎶  ドラゴンではなかったけど、可愛かったかも🎵」欲しいかも!レオンの目は輝く


え!!Σ(・∀・|||)となるみんな


なんじゃかんじゃと言いながら、参道の階段に 無事もどり、モービルが待つ  下の駐車場へ と向かう。




グゥルルルル~ ガガガァァア!!


ケファタルトはドラゴンではなく、森林地帯に住む巨大な爬鳥類だ!  

バセンジーでは、ワクチン生成に 媒体という大きな役目を果たし、ユキホを救った。


社会性を持ち、群で行動する。

裂けた口から鋭い牙、筋肉質な上半身には翼を持ち、うろこがびっしり生えた大きな足は平坦な場所であれば 瞬間時速100キロを叩き出すと言われている



    ギャア~~!ギャアアアア


ケファタルトは、キラの背中や尻に噛みつき、足の爪で引っ掻けて蹴りあげ、激しい頭突きを繰り出す!


ウウ~~ガルルルルルル


数匹から寄ってたかっての 猛攻撃を受けながらも、キラは、一匹のケファタルトの首に食らいついて離さず、とうとう 持ち上げて振り回し、地面に叩きつけた!


ダダァッッ!  ギャアアアア!


「 やめろ!キラ!!殺すんじゃない!!」


ケファタルトたちとキラがぐちゃぐちゃに絡み合って格闘する中に、ユキホは割り込んでいく


ピギィィイ~ーー!


ハクアは頭上を飛び回る


「  まあ、大変なことですね! どいて! 殺処分します!」


ビビビビュュュイイイイイイイ

ウウウィィィイイイーーーン!!!


スプラは  強力なプラズマを放射すると、ケファタルトを撃ち抜いた!


きゅるるる!ギャア~~!!


一羽のケファタルトが丸焦げになってぶっ飛んだ


「  💢  やめろッー!!」カッ!!


ガガァァアッドゥオオオン!!


「 ウワーーーッッ!!」


スプラは、不意をつかれて、シールドもできず、ユキホのイーオンを

まともに喰らった!


ドドドーーッ  ゴロゴロゴロ…


木々に激突、はね飛ばされて転がってゆく


「 ちょっと💦  何で僕を攻撃するんですかぁ?  」トランスなかったら大ケガだよ!! いや、死んでますよ


他のケファタルトは 慌てて逃げてゆく


「キラ、追うな!  ハクアも降りてこい!」

怒りがアウルとなってユキホの回りに立ちこめる


「  クゥゥゥン  」


シュゥッーン!!  

元の大きさに戻り、さらに、二人とも、いつもより小さくなった  

 戦場や敵地以外で、命令されないキックは禁止だからだ


「 ピキュゥ 」パサパサ     ポンッ

キラの頭の上に乗るハクア


「   キズが塞がらないから、もっと小さくなっとけよっ!  帰ったら手当てしよう!  まったく、追いかけたりするからぁ  」😔


「ピキー!」

なにか訴えるようにハクアがバサバサと飛び上がると 羽を動かす


「  うーん💧 仕掛けてきたのは   あっちから だろうけど、子連れだから勘弁してやろう! 」


「  グルル  ウーわんわん!」


「  分かってるよぉ、ハクアはエサじゃない!  だけど、縄張りに踏み込んで、荒らしたのはオレたちだろ!」


ピロロ~ ぷきゅ~


ハクアが 今度は ユキホの肩にとまる、その胸を優しく撫でると、フワーッと飾り羽を立ち上げて喉を鳴らした


キュ~~ウウン   


「 あーあ、ずいぶんやられたな 」


キラも背中の噛み傷や切られた耳を見てもらい、頭を撫でられると 気持ち良さそうに目を細める



「  ??  もう💨  何を 一人でぶつぶつ喋ってるんですか?」


スプラには、三びきが一体感を出して、仲良く語り合っているように見えるが、目の錯覚か?  呆れ果て、立ち上がると  体についた土などをほろう

「人を突き飛ばしておいて、まったく! ペットと戯れてる場合ですか!逃げられちゃったしっ!  ドローンで探すにしても、森の中は厄介ですよ! 」


「 よせ! 追うな!もう、そっとしておくんだ!」


「 何をいってるんです?!   さっきのバケモノに、人が襲われて怪我をしたんですよ!そういう危険生物は駆除する必要があるんです!  」


「  駆除なんかするな!  バケモノじゃない!ケファタルトだ!」


「 あんなのバケモノでしょーが!

また必ず やって来て人を襲います!  とりあえず、さっきの2匹だけでも見つけ出して 始末しないと!」


「 💢 😡  やめろ!!    人間だからって  偉そうにすんなッ!  」


ガシッ!


スプラをつかんで引き寄せる力は凄まじく、トランススーツが、ミシミシと軋《きし》むほどだった

「  ちょ、ちょっと💦  」


「 この山に昔から住んでんのは、あいつらだ!   だいたいキラとハクアと喧嘩になっただけなんだから、オレたちがいなくなれば、それでいいんだ!  」


「  いたいなぁ~💧もう!  わかりましたよ~」

そんな ひどい目にあってまで、僕が始末する義理 はないしね💦


「  … あとはここに住む人間たちと、ケファタルトたちで やればいい! 

きっと  そうして  折り合いをつけて生きてきたはず  」バケモノと言われながら…  


ユキホはケファタルトたちが去っていった方をみる


「 なんだって、そんな…💦  あんなバケモノかばうんですか?  」


グルルルルルルル~

プギィィイイイ~


“まだわからねーのか!くそ人間!    食うぞ!!”


キラとハクアが睨みを効かせて、口を大きく開ける


「 やめろ!  おまえらが暴れたせいで、ケーティが一羽 死ぬことになったんだぞ!」



キラ、ハクア「…しゅん」


「あのぉ~、まさか 本気でこれと話してるんですかぁ?」

キラたちに嫌な顔を向けるスプラ


「 これとか言うな! 💢 いいか!

お前は 殺したケーティをちゃんと弔え!! 」


「 ええーー!まさか、あの巨体を埋めろとか言うんじゃないでしょーねぇ! あはは(^。^;) 冗談でしょ~💦」


グォォ!グルルルルルルル

ブギァァァア!!


“冗談じゃねぇぞ!!”

  “ マジで食うぞ!!”


ドドオォッバァオォ!!


二匹はAキック〔巨大化〕すると、牙とくちばしをカチカチと鳴らす


「 もういい、食われちまえ😁 」


ユキホに ドンッと押されると、背後には   よだれを流すキラたちが鎮座する


「    わ、わかりましたぁ!!  ってぇぇぇ~💦  もォーー💦  こわすぎるでしょ~ ぉ~💦   よだれが僕に 垂れてるぅ~💦  汚いしぃ~~💦  」

払いのけるスプラ


「  よーし!😁✨✨ じゃ立派な墓を作ってやるんだぞ!    できるまで 帰ってくんな!  cdドローンで見張ってるからな🎵  」


スプラの デバイスバンドを取りあげて、パチッンと自分の腕に着ける!


わんわん!  ピロロ~


そしてユキホは、キラとハクアと共に、気分よく 山を降りてゆく



「  なんでこーなる~ぅーーのぉ! 

パーカス サーベルがスコップですよぉ!最悪でしょー! (。>д<)💦 」


ピコッン! ウインドウが開く


『  しっかり、掘れよ〰️ー!😃🎵』


大喜びのユキホたちが映る



━━いやぁ~‼️  今日のハイライトはスプラくん  でしたねぇ☺️  🎶

スプラくん、飛ばされる!  から

スプラくん!穴を掘る!まで、スプラくん、づくし💕   はい!スプラ ファンは楽しめましたよね~~🎵    それでは!このまま  お墓ができるまで、お付き合いくださいませ~🎶


「嫌だ~~‼️     誰か~💦

手伝って~~💦  もぉ~、早く帰りたいぃぃぃ~!!」