ビクトリア🌼ナーチ4

④メンバー紹介します!


はい!みなさん、こんばんわ!

small night THORN-PATH『リアルガオウ』の時間がやってまいりました。

さあ、今夜の【ブラッセルな女たち】は、戦場編をお休みして、特別企画リゾート辞令はさくらんぼ!でお届けしていきたいと思います!


メンバーには、かの有名なクラッシャーキング ルフィーオリジン曹長、パラメリアン本拠地を一夜にして崩壊に導きし殺戮の天使レオンセシール大尉、さらに正規軍を押しのけてホーリー(外人部隊)の中でもトップの人気を誇る、エマの泉の聖女しかしその戦闘能力は宇宙一か?と謳われるミレイユ、そして出撃したフィールドは全てが塵と化す戦慄の死神レイラ、など他にも個性溢れる8人の女たち。


彼女たちは謎のリゾート辞令を受け、E424ビクトリアなーちに向かうことになったのです。


出発前の夜、みんなはルフィーの部屋に集まって会合を開いている模様、ちょっと覗き見してみましょう




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スズカ「やっぱり泊まるところは、マ・セローよ、温泉はフェリーでタロアイランドへ向かいましょう!」


ースズカは自前に下見にいってきたようですねぇ―


スキャルバ「うぇーい!わざわざ風呂入りに船乗ってくなんてタルいぜぇ~、ははーい!!タロに泊まればいいじゃねぇかぁ~い!」


ハチ「あんた、こんな時までさ、普通にしゃべれないのかい?」


ーはい、スキャルバはあれで普通なんですねぇ~  ー


スズカ「大衆向きで、がちゃがちゃしてて、料理も大味っぽいからダメよ!」


ラディア「タロアイランドのホテルのお食事はすべてバイキングのようですよ」


ユキホ「わぁい!バイキングいい!山ほど食える!」


ーユキホにはバイキングの方がいいでしょう。大食いですからねぇ-w ー


レオン「レオン、バイキングなんて、兵舎の食堂に積んであるエサみたいで嫌い…」


クレイン「私は、そういう貴女が嫌い 」

レオン「酷い言われよう」笑


ーこの二人の溝は地底に届きそうなほど深いですねぇ~  ー


クレイン「ねぇ、さっきから ずっとふわふわ飛んでるあの綿毛みたいの、なんだか気になるんだけど 」怪しい


ーあーちょっと、近づき過ぎちゃいましたか💦  じっと見られちゃってクレインさんは、鋭いから困りますねぇー


レオン「ぷーぷーよ、知らないの?植物の種。幸運を運んでくるんですって、可愛いでしょ、まるで生きてるみたい  」


ー企画主任兼出演者のレオンちゃんは強い味方ですー


クレイン「植物の種なんか、この辺りで自然に飛んでるわけないわ!」怪しい


レオン「そうよ、プリスタインからわざわざ取り寄せたの、幸せになれそうでしょ、しかもこの子には意思があると思う、自分でふわふわ移動して幸せにしたい人の所に向かうのよね〜」


ーじゃとりあえずミレイユちゃんのところでもいっとこうかなぁー


ミレイユ「あら、私のところに来てくれた❤ 可愛い❤」


ユキホ「なんか、わたあめのように見えてきた、美味そう🤤」


スズカ「まったくなんでも食い気なんだから、ノータリン猿なら、家畜のエサだろうが、その辺に生えてる草だろうが、なんだっていいだろうけど、わがL&P隊の総司令官レオン・セシール大尉にそんな食事はさせられないから!」


ユキホ「オレだってっ、草なんか好きじゃねぇ、バイキングがいい!」


スキャルバ「イヤッハーッハーイ、スズカのやつ、いつの間に、レオンの犬だぜぃ!オウッオウッオウッオウッ!」


スズカ「その変な猿みたいの、やめなさいよ、気色悪い!

いいこと?スキャルバ!今や私はアリッシュにも一目置かれるL&Pの有能な秘書官であり、レオン大尉付きの執事よ! ヘッドスピアの軍曹ごとき  お前なんかより役職も階級も上なんですからね!口の聞き方に気を付けなさい!!」


ースズカちゃんは、地球でも征弄同盟の脇士幹事長として、不動 幽褄飛 一筋の護衛官でしたよね、確か ー

 

スキャルバ「うっひゃーΣ(゚∀゚)お犬様がお怒りだ~!こえ~こえ~!ひーひーひー」


スズカ「だから!やめなさいってばぁ!」


エップ「ねぇ~ぇ、ちょっとぉ!忘れたらいけないのはぁ水着よ~。パールビーチで撮影会やるんだからぁ~🎶」


ーそぉなんですねぇ、これは美味しそうな映像がお届けできそう! リアルガオウ、必ず撮りに行きますよぉ~!ー


ミレイユ「パールビーチ?! なんか素敵な感じね。どこまでも続く白い砂浜をユーリとお散歩したいわ💕」


ーミレイユちゃんはユーリ・プライアスに片思いでした(∩´∀`∩) ー


スプラ「ああ!あの人、今  忙しいから、温泉旅行なんて絶対っ、無理だろうよ  」


ミレイユ「ええーーー((T_T))」


レイラ「ロットの王室関係者が亡命したとかいうやつだな  」


ーさすがレイラさん、他国情勢もしっかり把握してますねぇー


ルフィー「ヶッ  ロットのスパイ野郎め」


ールフィーにとって恋敵のユーリは目の上のたんこぶってヤツです!ー


ミレイユ「ユーリ、大変なのね…残念だわ…」がっくし


スズカ「そうよ、SW情報局はレイモンの足取りを掴んだとか?プリスタインに行くらしいわ。マコトとオブジェもそのせいでナーチに行けなくなったのよ!ユーリなんか、やめときなさいよ!!仕事しか頭にないみたいだし、大体ね、貴女を置いて、さっさっと帰るんだから脈なしよ!!」


ーちなみにスズカちゃんの恋人は、マコトしゃん、どこでも女を口説いてて、女のことしか頭にないようなマコトしゃんですが、スズカちゃん、大丈夫ですかぁ~?ー


ミレイユ「…。そうね💦でも、あの人の笑顔が好き…」

(脈なし…。そんな、はっきり言わなくても…)


レオン「ねぇ、ミレイユ、知ってた?」


クレイン「また良からぬ事をいいそう 」


ー クレインの刺すような視線が降り注いでもまったく動じないレオンです  ー


ミレイユ「なあに?」


レオン「ユーリって何かどこだかの国に婚約者がいるらしいわよ。私みたいに…」


ー婚約者!それはガオウも初耳でしたー


クレイン「私みたいには余計よ!当て付けがましい。😒💢💢」


ミレイユ「え!そうなの?」


クレイン「やっぱり、ロクなこと言わない  」


レオン「ええ。ランツに決められた相手だから、いずれはリンクスするでしょう。私みたいに  」


ーいずれはクレインとリンクスする

!と、さりげなく宣言しているようですねぇ!レオンさん、かっこいいぃぃ!ー


クレイン「まだ言うか…」


ミレイユ「結婚…」


レオン「もちろん、リンクがいても恋愛は自由よ。でもきっとあなたは傷つくでしょう。だからスズカは貴女を深入りさせたくないのよ  」


ーはい、自由ですよね~、現にレオンちゃんにはオブジェという恋人がいますよね~。クレインを傷つけてる自覚あるのかな?ー


スズカ「そ、そうそう!そうよ!」


ミレイユ「…。ええ。そうね。ユーリにも迷惑になる 」


レオン「こんな魅力的なミレイユだもの、ユーリが好きにならないわけないわ。でもクールに振る舞うのは、きっと自制してるのよね、貴女も彼を苦しめないように考えなくてはいけないかもね 」ニッコリ


クレイン「まったく、それ天使スマイルのつもりかもしれないけど詐欺師にしか見えないから!」


ミレイユ「ユーリを忘れられるかしら…」


レオン「あら…以外と貴女が気づいていないだけで、すぐそばに運命の人がいるかもよ!」


ーおお!!ルフィー、レイラ、聞き逃せない話題ですよ!!ユキホも参戦しますかぁ?ー


クレイン「ほら!出た運命の人!なんか良からぬ事を企んでる!」怪しい


エップ「いやぁ~ーーん!運命の人ぉぉおん!あたしは気づいてるわよぉ~!ハッチぃん!スゥイーート ハニー~ー❤️よぉん!」


ハチ「(゜ロ゜;ノ)ノなにいってんだい!それ以上、近づくんじゃないよ!ぶっ殺すよ!」


ーこれはこれは、エップのハートに火を着けてしまったようですねぇ  ー


ミレイユ「でも私は… 」やっぱり…ユーリが~好きだからぁ~ 


ー嗚呼、身悶えるミレイユ、気の毒にー


ラディア「あの~残念なお知らせが。たった今、マ・セローからの連絡でオーシャンビューのお部屋が取れないとか…」


ーそれは大変、ビクトリアなーちに行ったらオーシャンビューでしょ!ー


ルフィー「別にいいじゃねぇか!そんなん、飯食って、酒飲んで、寝るだけ。外なんぞ眺めるかよ!」


スキャルバ「そうだぜぇーい!曹長のいう通り!イヤッハァハァーーい!それより酒だ、酒持ってこーい!」


ユキホ「それより食いもんだー!食いもん、持ってこーーい!!」


ラディア「あ、じゃぁこれ、さっき、誰かにいただいたロケットサブレです」


みんな「わぁーい、食べる食べる」


ルフィー「おい!お前ら!  人の部屋で、やたら食ったり飲んだりして、散らかしてんじゃねぇぞ!!ヽ(♯`Д´)ノコラーッ」


ーいやぁ、皆さんが無駄話したり、何か食ったり飲んだりしてるだけでも、ぼかぁ楽しいな♥️ー


クレイン「💧ったく、情緒も何もあったもんじゃないな 」


レイラ「いや、海はバセンジーで腐るほど見た。どうでもいいだろ 」


ハチ「 あたいも窓の外が安全なら、何が見えたって見えなくたってかまやしないよ」


スズカ「何を言ってるのよ、バセンジーのあんな原始的な海やパラメールの瓦礫や工場地帯の海なんかと、ナーチを一緒にしなさんなよね!私がその日の宿泊客を調べて、交渉し直すわっ!」


ーなにやら出発前から、ザワついてますねぇ~、いったいどんな旅になるのでしょうか!楽しみです。

これからガオウはぐいぐい潜入して、みなさんの様子を配信していきたいと思いまーす!ー


レオン「うふ!胸がときめくL&Pプロジェクト!ラストリゾートはハイ💕なーち!見逃し配信はWAVで!絶対、絶対、見てちょうだいね!

温泉シーンもあるわよーーーー!

お楽しみに〜❤」


クレイン「天井に向かって、何をはしゃいでるの?」怪しい


レオン「…。気合いを入れてるのよ、無事、任務遂行できるように。そのためにぷーぷーもいっぱい買ったんだから」


クレイン「…。幸せってガラじゃないだろ」怪しい



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最後にメンバーの紹介をしておきましょうね😊


★レオン・セシール大尉  親衛隊所属

★クレイン・レイカー軍曹  第6ベースシステム防護隊隊員

★ルフィー・オリジン曹長  V3編隊長

★スキャルバ・オリジン軍曹  V編サード隊隊長

★エップ・オリジン軍曹   V編隊隊員

★ラディア・ボルホルリフキー伍長

第6ベースMV通信班所属

★スプラ・ラトワイズ

パラメール解放軍兼ロットのムーヴ社 社員 

★ハクア  V隊付 軍用鳥 

★キラ  元第3歩兵師団MWDユニット付き軍用犬


★美木 鈴花 准尉  L&P隊所属

以下 同属、

★レイラ、★ミレイユ、★ユキホ、★ハチ


総勢12人と1頭と1羽、どーぞよろしく(∩´∀`@)⊃


⑤出発したよ~🎶



スファニー・レノアは、まだ冬。

乾いた風が冷たく、灰色のうす曇りの空がどんよりと広がっている。


大型装甲巡洋艦挺 デビル ファングはそんな パッとしないブラッセル星系を脱出、ロットワイラーも飛び越え、北西の彼方 E424ビクトリア ナーチを目指す。


フロントハイデッキでくつろぐルフィーたちの前に、いつの間に乗り込んだか、スプラが登場した。


「はーい!おはようございます!みなさん!」


ピロロロオォ~!バッサバッサ!


※ハクアが大喜びで、獲物に飛びかかるがごとくスプラの頭めがけて急降下。


※ハクアは鷲と鳶のあいの子のような軍用鳥。頭上に冠羽を持ち、白い地色に赤茶の鷹斑《タカブシ》がある。筋肉肥大していないときは、全長50~80㌢  翼開長は2㍍弱、キラと同じで、場所によっても体のサイズを変えることができるのだ。


「うわ!!」


あわてて※トランススーツに身を包んで、ハクアを撥ねつける!

こうなるとスプラはエネルギーが切れるまで無敵の超人だ。


※ロットのムーヴ社 ラトワイズ博士が開発したbody armor 。ハイグレードな武器も多種装備。数年後にはマスト(武器市場)に出回り、各国で使用されている。


ギャー!ギャー!!


ハクアはもんどりうって慌てて逃げるとスキャルバの肩にとまった!


「おい!ハクアに何すんだ!!」

スキャルバはハクアを落ち着かせようと腹を撫でるが、


ファァァ~~ シャァァ!!!

口を大きく開けてスプラを威嚇する。


「それはこっちのセリフですよ!そういう危険な猛禽類は篭に入れておいてくれませんか?」

スプラがリストに触れてトランスを消すと、速攻  スキャルバが襟首を締め上げた。


「なに!てめぇ!だいたい、ここをどこだと思ってんだ!糞虫パラ公め!ヒヤッハーーーイ!出ていきやがれ!」


「えーー!!ちょっと!いたいんですけどぉ~。こないだ、みんなで 

一緒にワイワイやったじゃないですかぁ~」


「 バカだね、 現地集合でいいだろ!まったく!ずーずーしいスパイだよっ。」

ハチは腕を組み上げ、斜め45度から睨みを効かす。


「そんなの、皆さんと楽しく行きたいからに決まってるじゃないですかぁ!ちょっと、もー。」

スキャルバの手から、掴まれている服を なんとか引き抜くスプラ。


「うそつけぇ!!モリゾー(親衛隊)の情報パクりにきたんじゃねぇーのかよ!おぅおぅおぅおぅ!」

いちいち騒々しいスキャルバだが、誰もスルー。


「いや~そんなぁ💦  だいいち僕はスパイなんかじゃありませんよ!スパイはユーリさんでしょ!

僕はぁ!敵です!」

スプラがニッコリ微笑んでそう言うと、


ワン!ワン!ワン!ワン!!


※キラがスプラの周りを飛び回わる。


※キラは元MWD歩兵部隊の軍用犬。そしてユーリと一緒にロットから来たスパイだが、ユキホと大の仲良しだ。筋肉肥大していないときは体長70~110㌢  体重23キロの普通の大型犬である。

黒い頭に大きな耳、体はオレンジや黒、茶色のマダラ模様で腹は白い、その毛並みはゴワゴワしている。


「うわぁ!やめて!」


ブシュルルルルルルルルル~~


またもや一瞬でトランススーツ。

キラには前に一度、襲われたことがあり怖いようだ。


「ビビりぃだね。」

ハチは笑う。


「  敵はどっかいけ!って言ってるぞ!」

ユキホはキラを優しく撫でる。


「今は休戦中ですから!仲良くしてくださいよぉ!まあ普段は、しっかり敵ですからねぇ、あんな味方のふりしてる姑息なスパイとは違います、一緒にされたくないですよ!」

トランスを解除すると、スプラは手近なシートに、よいっしょ!と腰を下ろした。


「どけ!…敵の座る席なんざねぇ。特に虫けら以下のようなやつな…」

ルフィーは服をつかんでスプラを立たせた。

「確かにあのヤローは、うさんくさくて気に入らねぇが、お前もおんなじフォルティナ人だ、王家の血統とかって?仲間じゃねぇのか?」

不機嫌な顔を振って、出てけと促す。


「そうだ!お前ら、ネーム持ちはいつも偉そうにしやがってよ!しっしっ!」


ケアドーム〔量産施設〕で生まれ育ったスキャルバたちには、親も家柄も血筋もへったくれもなかった。


「いやいやいや、ユーリさんはプライアス国務長官のご子息といっても外腹ですからぁ。そうでなかったら、サム〔息子〕にあんな危険な仕事させませんって!まぁもっとも、ユーリさんも国務省の専門職員なんで、ご自分で率先してMWDに行ったのかもしれないけど。どちらにしても正統フォルティナ人はあんな任務には就きませんよ~。」


同じロットワイラーの人間でもスプラとユーリには何やら格差があるようだ。


ウウ~~グルルルル

キラは鼻筋を寄せて歯茎を目一杯見せている。

「  それ以上 ユーリを悪くいうと食うって言ってるぞ-w」

ユキホはニコニコしながら通訳する。


「悪口じゃないですよ!本当の事です(^_^;)))」

そう言いながらも、手の平をキラに向けて、スプラはゆっくりと後ずさる。

その背後にはレイラがいた。


「…正統フォルティナ人とやらは、反乱軍のパシリは やるのか?」

見たもの すべてが凍りつくような冷たい瞳。


普段、大概のことは口を挟まないレイラだが、ユーリとは外腹という立場が同じなだけに、なにか思うところが あったのか。


「…そりゃ、もちろん…絶対、やりませんよぉ…

なんでって?-w  正統フォルティナ人は みんな腐ったやつばかりですからね!はははは。」

乾いた笑いをみんなに飛ばす。


スプラは、ロットで最上級の特権を持つ、悠久の歴史ある、由緒正しき正統フォルティナ人だが、彼等が見下す他民族や反政勢力と共にブラッセルやセイバー、時に自国ロットとも争ってきた。


「腐ったやつってぇー?お前のことかァー!ヒーーハー~~!」


「はいはい、それでいいですぅ~~僕は行きますよ、今、争う気はありませんから。あ、でも、一つ、いいですかぁ?反乱軍ではありません!  

僕たちはね、パラメール独立解放義勇軍です!たとえ相手がどんなに大勢であろうと、強大であろうと僕たちは自由と平等のために!恐れることなく戦い続ける!!人間はね、誰もが公平に尊厳と福祉を保持し、一定の生活水準を得られる権利があるんですよ!!まぁ、そこんとこ、宜しく(^-^ゞ

じゃ!」


スプラはヘラヘラと笑いながら、その場を退散していく。

しかし、その瞳の奥は決して笑ってはいなかった。


みんなは顔を見合わせる。


帝国には尊厳も福祉もない、命令は絶対であり、なんの疑念も反感も抱かず命がけで従うだけ。

到底 理解できないところだろう。



「な、なんだぁ!! 腐りきったチキン野郎ぉーー!そこんとこ、よろしくぅ~~だ? よぉっ!偉そうなこといってんなら、かかってこい!!負け惜しみいってんじゃねぇーーよ!おぅおぅおぅおぅ!はっはぁーーい!うぇーーい!さぁこーい!」

スキャルバは大声で挑発している。


「うるさいよ!あんた。耳がいたい。」

わめき散らすスキャルバをハチとルフィーはひっぱってシートに着かせた。


「あのバカが、トランス着こんで戻ってきたら瞬殺されんぞ。リュウしか敵わないわ-w」

笑いながらルフィーは言う。


「ふっ…私でも体力の限界がある。しかも無駄口の多いやつはごめんだ-w  山猿に譲る…」

「やだよっ!オレだって!あんなのとやり合ったら腹が減る!」


ピロロロオォ  ウゴっ、ウゴっ、


ハクアがそれを聞いて、何か 吐き戻しを与えようと、ユキホにくちばしを近づける。


「よせ!ハクア、お前の吐いたのなんかいらねぇよ💦」ギャー!


ワンワンワン!!

ピロロロオォ!!


スプラを倒してほしいのか、逃げるユキホをしつこく追うハクア。オレによこせと、その後を追いかける食意地の張ったキラ。

何だかんだと三人は楽しく じゃれ合う。


「ふっ… 遠慮するな、山猿。

ステーションはかなり先だぞ-w」

レイラが意地悪く言うと、みんなは大笑いした。


スプラの言葉を頭の片隅に引っ掻けたまま……。