惑星バセンジー16

34◆ブラッセル帝国へ

ヒュュユユユユ~ー!!!

どどぉぉ!!ガガガァァ~~ン!!

ガァゴゴォォ~~~ォォォォン!!


ブゥアアアン!!

グァァアシャャーン!!



ガバッ!!

「!!なんだぁ!!ヾ(゚д゚;)まさか!敵機かぁぁ!!」💦

さすがのクーネスも飛び出した!


凄まじい衝撃と破壊音、周辺を爆発の嵐が襲いかかり、

突如、降り注いできたミサイル群によって、戦艦ドガーは大打撃を受けたのだ!


ドゴゴゴオオオ!!ゴゴゴゴーー!


「お前たち!仲間を呼んだのかぁ💦ピットブルを破壊したな!!!💢」

イーグラが、甲高い声で叫びながらコンソールパネルにかじりつき、モニターを見る


「寝ぼけんな!敵だ!いつの間に侵入された💦」

ルフィーも必死にレーダーに目をやる

「パラか、リカー?💦 それともクロプスか? おい!イーザー、なんとかいえ!!💢」


「申し訳ありません… Vファイルによるエクスプロイト 攻撃を受けました!GJはバッファオーバーフロー 、完全にシステムダウンしていますR2600WTファミリーサーバーから再起動が必要です」

Botのイーザーはやっとの思いでウィンドウに現れ、

GJ無効化形に対する救済を訴える



        *                *                 * 


「うわぁぁぁ!!」


ミヨシたちは風圧や震動を受けたものの、ドガーが身代わりになり、お陰で標的にされることもなく 難を逃れた


「おい!基地から煙があがってるぞ!💦」

ユキホが指をさす


「!セイバーだぁ!!💦」

「セイバーだぞ!!!💦

セイバーが現れたぁぁぁ!!💦」

ドグとピッグは慌てまくる


ドゥイイイイ~ーググググウウウウッ


ハーバはシールドを張り巡らし、「ルーク放出、オゾン放出、Bパラ放出!PWレーダー警告装置発動!みなさん、シートに着席してください !!」

砲台ドッグが次々と開口、敵を迎え撃つ戦闘体勢を整える!


『すごい数だわ!レイラ!気をつけてーー!!💦』

バッファルのミレイユたちも すでに数機の敵と睨み合って抗戦中。


『お前は艦≪ふね≫の側にいけ!』


レイラは艦やミレイユに近づけまいと、無謀と云うくらい、自分から敵群に突っ込んで行っては追い立てた



ハチはインジケーターとにらめっこ

「ヤバいね…💧」

半径1000キロ範囲を、大小無数の敵で溢れ、索敵センサーはマーカーで真っ赤に埋め尽くされている!


「どーするのよ!!」💦💦💦

それを見て、冷静でいられるわけがないスズカ


「マウゴラ…  あんたは大したもんだよ、これなら、ヤれる!」


アップデートされたブラッドルークのディスプレイと、そのデーターファイルを眺めながら、150基をコントロールする


セイバー戦闘機をヒットさせながら、敵艦艇の至近距離まで ねじ込んでゆく、その腕前はもはや神業だ!


「!!なんでルーク?!Macドローンとか使いなさいよ!💦」

スズカが発狂している


「こいつは、もう ただのカモフラージュパックじゃないよ!ルークのミッションシステムは、マウゴラのプログラミングした 【アタックM2】で最強マシンに生まれ変わったのさぁ!」

いかにマウゴラがすごいかを自慢したいハチ


「えー?なんなの?💦それ  」


「ふん、バカにも分かりやすく説明してやるよ!  この【アタックM2】はね、一回のブローで対象物を自己関知、どこまでも追撃して、ヒットしたら四秒で自爆するんだ!もともと弾頭はU23だからねぇ、こいつが爆発すれば半端ない、分厚い装甲だって木っ端微塵だよ!!」


「おまえ、それゲームの話じゃないでしょうねぇ~💧」

興奮して一気にまくし立てるハチをスズカはシラーっとした目で見下す


「  違うに決まってんだろ!まあ、見てなって!金魚たちをビビらせて、そのまま地獄に送ってやるからさぁ!」


ゴゴゴゴーー!!ドガァァーーン!


小さなルークだが、圏内ではセイバー戦闘機をしのぎ、マッハ5を叩きだすスーパーソニック! 

 たちまち追いついて、ピコン!と貼り付く!そして猛烈な勢いで爆発、U23爆の破壊力でセイバーは粉々に消し飛んでゆく!


パイロットたちの悲痛な叫びが聞こえてきそうな情景だ


「キャー~!」きゃーきゃー

攻撃機と追いかけっこのミレイユ


ハチはコントローラーをしなやかに操り、ダーゲットを捕捉!素早くブロー、ブラッドルークが感知してヒット!


ピコン!ドゥバシャャャーーー!


ミレイユを夢中で追い回していた攻撃機も  何が起きたか知ることなく 一瞬で爆破され、崩れ落ちてゆく


「ルークが爆発? ハチなの?ありがとう💦」

モニターには、疲労困憊のミレイユ


「💧もう邪魔だから、あんた、あがってきなっ!」


目標の無いルークはリターン機能で艦艇に戻り、周辺を取り囲む。

ミレイユのことも  ちゃんと援護した


「やるじゃない!蜂村!」

スズカは感心してハチを見る

「…あたいじゃないよ、全部、マウゴラさっ」


そう マウゴラが、見守ってくれているようだ、とハチは思った






          *                 *                  *



プァァァーーン、ひゅーんひゅん!


ウウーウーーウーウーウウーー!!

警報は鳴り続ける


「何が起きた?💦 💦  なぜ、なぜ ピットブルが落とされて、センサーは作動しなかった💦おかしい!💦」


「おい!イーグラ、ごちゃごちゃいってんな!早く動け!GCl ホット スクランブルだ!」

「…💦」

ルフィーは、 イーグラの胸から 爆弾パッチを 引ったくると 操縦席について、エンジンを始動!


「マウゴラ!さっさと出てこい!」


くるくるくる……


「ごきげんよう、608573 」

呼ばれて  ようやく飛び出した可愛い小鳥のマウゴラに、呆れた顔を向ける


「お前、ここで寝てたのかよ?」


まさか、そんな訳ないでしょう

とマウゴラ、不機嫌そう


「💢セイバーのインパルス レーダーをキャッチしています、上空一帯、圏外空域に至るまで、セイバースタークロスの敵艦隊で埋め尽くされてます  」


「あー??セイバーだとぉ!

あいつらは、大丈夫かよっ💦」

ルフィーは ぐんぐんと機体を上昇させながら わめく!


「 心配要りません、ハーバとハチさんが守ります! あなたは、まず、RM〔レーダー警備管制機〕をすべて片付けてください  」


「んなもん、狙ってられるかぁ~ !片っ端からやってやるぜ!」

上空を駆け巡り、とりあえず敵機を追い回す

「後方Fh206、爆撃戦闘機、 ロックオンされました!」

ピーピーピーと警告音が騒ぐ  

装置よりも早いマウゴラのアシスト


「マウゴラ!お前は、DAの連中をサポートしてやれ 」

ルフィーは、マウゴラが煩わしいのか、それとも本当にイーグラたちを気にかけているのか…


ドガァァーーン!!ゴゴゴゴォォォ


3機まとめて撃墜する


「 お見事です!   では簡単な案内だけ…。DAの手先と言われたくありませんから  」😜テヘ


「…💧」(-∀-)


まるで人間のように根深く、言われたことを覚えているマウゴラに、ルフィーは変顔だけで応≪こた≫える


「冗談です-w」くるくるくる


「はーー?-w  冗談?  お前、ビーのくせに冗談とか言うの?」

バカにしてケタケタと笑う



マウゴラはそんなルフィーを無視


「💢…ピットブル不能状態でACWエリア235空域まで詳細は不明、なお、要擊機小隊が上空3万6000フィートに迫っています!まもなく次の爆撃、シウ型同系ミサイルが基地に向け着弾、CIWS≪シービィス≫システム、ブロック4Cを作動、 ルーク放出、全クルー 緊急迎撃体制を整え、安全確保のため、部隊は早急な退避をお勧めします!!」

すべての艦にマウゴラの声が響きわたる



        *               *                 *



「うわ~、ちょっとぉ、もう、どこもかしこも敵だらけ💦どれを狙えばいいんだぁ❗️」

後から後から現れるセイバーに、ルークも次々と激突、取りこぼした機体を片付けるのは補佐役のミヨシたちだ!


いくつもの標的を眺め回し、光子砲を撃ちまくる


「なんかまた群がくるぞ!」

空の彼方に戦闘機の影を見つける、視力13,0のユキホ


「えぇっ?どこ?💦」

「北北東 だ。22,5度の方角!クソガキ坊主ちゃん、しっかり狙ってよ!」

レーダーが捕らえたターゲットにポイントを当てるマコト


「  竜崎とルークたちだけに頼るのではなく!私たちもチャージ〔攻撃機〕で迎え撃とう!」

「そうだな!」やるぞー!おおー!

オブジェとドグたちは立ち上がる


「えー💦危ないよ~オブジェが行くなら私も!」

ミヨシも立ち上がる!


「ちょっ、お宅ら(;´д`)💦

操縦、下手くそなんだから、やめときなさいよ~出ていっても、すぐ殺られるって~っ💦」

マコトが慌てて止めに入る


「じゃ自分が出りゃいいじゃんか!うちらより、うまいだろ!かなりポイント取ってたし!」いけいけ!

「え?おれ?」とんでもない!

((‘д’o≡o’д’))

金とオブジェが絡まないと、タダでは動かないマコトルール!


「仕方ないわね!私も一緒に行ってあげるわよ!」二人のコンビネーションファイト💕  

ヤル気 満々のスズカに対し、苦笑いのマコトは手のひらをみせて 後ずさる


「(^。^;)いや~  なら、一人のほうが…」

興奮する度に、バチバチと静電気が飛び散って ひどい目にあうからだ


「 心配は要らないわよ!!私、強いから!ミレイユには負けるけど😁」

チャージトレーニングの成績が良かったのは、レイラはもちろんのこと、意外にもミレイユだったのです


「みなさん💦  お待ちください、セイバーはDAの旗艦を狙っています、こちらより、駐屯地の艦隊に集中するでしょう、我々は目立たぬよう  少しでも早くワール〔宇宙〕へ脱出、マウゴラたちを収艦し、当初の予定通り目的地点に向かって前進するのです!」


力強いハーバの言葉に、

おおーー!とみんなは歓声をあげた




       *                *                 *



クーネス率いる機動隊は苦戦を強いられていた!四方を敵に囲まれ、狙い撃ちに合う艦艇を  なんとか守るので精一杯!


「さっさと追撃しろ!!後ろを取れ!」


ドゥオオオーーゴゴゴゴォォ


ブォーーーァァン!!

ババババババババァン!!


イーグラはバリケードをして旗艦にこもり 応戦、ワープのタイミングを計っていた

「いいか!部隊は一刻も早く上空しろっ!クーネス、おまえたちもだ! ここから離れるんだ!!!」


「まわりは敵だらけだぞ!リアーグ砲を放射して退路を作れ!💦」

「だめだ!そんなこと!惑星が傷つく!」

「こんなときに 何をいってる?気は確かか?💢」


 プツンッ


クーネスは通信をシャットアウトし、戦場に消えていく


「クーネス!!  💨   いいか!全隊に告ぐ!光速ドライブで急きょ  撤退!!敵のバックより再攻撃を開始するっっ!」


モニターは秒読みが始まる!




         *               *                *



「 くっそーっ!あのやろー!」


ルフィーは、一機のセイバーに手こずっていた。

相手は何度となく、手合わせしたことがあるテンメイの兵士 F100だ!


「  チョロチョロしやがって!」

23空域の戦闘でも 激しく激突、互いに 沢山のファイターの血を吸ってきたリィーパー!最大の宿敵だ!


『あせるな、もう少し詰めてからだ!』(今日こそ仕留めてやる!)

『はい!』

F100はおちょくるように飛び回わり、お尻を振って ルフィーを引き寄せる。


「待ちやがれ!」

それを追うのに夢中になって、うっかり入っては いけない D81のいるポイントに滑り込む!


その時を待っていた!

『ギラッ   よし!今だ!』


シュヒュュュー!!

ブボボボボオオオオオーー!!!


バディの存在を確認した!

時すでに遅し!


ロックされたぁ!!

ピーピーピー~ーー! ! 

 警告音が鳴り響く


しまった!やられる!!

「!!」

閃光が走った!


ドォゴゴガガガぁぁぁ~ー!!


なぜか、敵の戦闘機が大爆発!

「?!💦」

そして、火を吹きながら  ぐるぐると回り、煙にまかれて落ちて行く


『  ディーーー!!』

F100がD81の機体を追って急降下していく様子がみえる!


「ふぅ💦」

ルフィーは、 落ちていく機体に 自分の姿を見たようで 冷たい汗をかく


爆煙が切れた後、そこに姿を現したのは傷だらけのバッファルだった。


「……。」

「リュウ!」


どれ程  壮絶な火花を散らしてきたのか…と想像を巡らす


(スクラップみてぇだぜ  )


「💧…大丈夫かよ(^_^;) 」

「  それは こっちのセリフだ 」

「-w みんなは?」

「無事だ、少し先でお前を待ってる  」

「…ったく、😊行けって言ったのによぉ、わかんねぇやつらだな」(*^-^)

と言いつつ、嬉しいルフィー

「…ふっ」



ドゥオオオオオーーーン!!

ブゥオオオっっ!!コゴゴォォン!


「‼️」


今度は何だと振り返ると、セイバー機を蹴散らしながら、ジプマシー攻撃機を従えた、戦艦ドガーが向かってくる! クーネスだ!!!


「おい!それ!もうすぐ沈没すんじゃねーの?😁」


ミサイル攻撃を受けた箇所が半壊しているが、ドガーは猛烈な勢いでルフィーたちに襲いかかる!!


「死ねぇーーー!!ルフィー!金魚諸とも 死んでしまえ~ーー!!」


ドゥオーーン!ドゥオーーン!

どどーぉぉぉーーん!!!


砲撃のシャワーで溢れかえる!!


「なんなんだよ!💢」

「相手にするな!行くぞ!」


レイラは前方に躍り出ると飛行体形に変型、切り込むように突っ込んでいく


バシュュュュュウウン!!


「逃がすものかーー!!このむさ苦しい星で永遠の眠りにつけ!!」

P2ガーが勢いよく火を吹いてルフィーたちを追い回す


ドォン!ドォン!

ヒュュユユユユー

キィィィィィーーーー!!


「バーカ!でけーだけのウスノロが!せいぜい そこでほざいてろ!!」

ルフィーも軽く旋回すると、うねりをあげて爆走する


「まてぇぇぇーー!追うんだー!」


しかし、セイバー軍による 執拗な攻撃の洗礼は、クーネスたちの行く手を阻む!


ドガーーーン!ガゴォーーン!


彼らの激しい攻防戦によって、いつまでも硝煙弾雨の嵐は続く



       *                 *                 *



そこはもう静かなワール、

ルフィーたちは艦艇Goonに無事合流した。


「 レイラ! ルフィー!」

ミレイユが飛んでくる


「なんとかなったな 」

レイラがクールにそう言ったが、本当に なんとかなったのか?


「ん…まあな💦」


当初の予定とは随分変わったが、

防軍もセイバーも振り切って、バセンジーを出ることには成功した

だが、権威、秩序、統制が最も至要なブラッセル、捕まれば懲罰部隊などでは済まされず重刑が待っているのに何ら変わりはなかった


心境は極めて複雑だ



そして、、


「マウゴラだよ!!」


発着ベイに勢いよく滑り込んできたのは、ラディアとマウゴラを乗せた お馴染みのOA小艦艇8Q号だ

「  ただいま帰りました  」(o^-^o)


その姿に  『無事で良かった!』と、みんな胸を撫で下ろす


「やっとだよっ!」

ハチには 似合わないほど  明るい笑顔で出迎えた!


くるくるくる…


「ハチさん、ご無事で何よりです!GPやりましたか?   基地をグレードアップしときましたよ  」


なんと、またゲーム!

あんな中でも、マウゴラがグランド         プラックスのデイリーミッションをこなし、せっせとレベルを上げていたのか!と驚きだ!

どこまでも ハチの喜ぶ顔が見たいのだろう


「えぇ~!すごいじゃないか!あたいは あんまり やれてないよ💦あんた いないし…  」

「そうですか😊 」

はにかむハチを見て、マウゴラは嬉しそう、側でラディアもニッコリしている


メインデッキにマウゴラがインサートすると、コントロールパネルがピカピカと光輝いて、みなぎるパワーにイーザーが羽ばたいた


みんなからは歓喜の声が湧く

「おおーー!イーザー!!」

無事を喜び、賑やかな中で、


一人、面白くなさそうな顔をしてるやつがいる、ルフィーだ


「おい、マウゴラ💢」


くるくるくる…


「なんでしょうか?」


ファースト ブリッジは不穏な空気が漂う


「なんでしょうか  じゃねぇだろ!  

なんで、こいつ、連れてきた?💢」

「…💦」

おどおどしているラディアに向かって、睨みをきかすルフィー


しかしマウゴラは平然としている


「8Q号艇を出航するサポートをしていただきました、KCコンタクトが使えず取られたDFをすべてセットアップするのは、さすがに私だけでは無理ですから 」シラー


「💢本当かよっ!  それにしたって、一緒に乗せてくるこたぁねぇだろ!途中で捨てるとか、あんだろーが!」イライラ


「ルフィー!なんてひどいこと!ラディアは危険を承知で、脱出のために協力してくれたのよ!」


だが、ルフィーにとって  ラディアは、防軍に捕まった汚点そのもの、できれば二度と 顔も見たくない存在なのだ。しかしミレイユには  そんなルフィーの傷ついたプライドなど、まったく分からない


       


        *                *                  *



ハーバたちは、艦内の数ヵ所で宇宙蚊という細菌の発生が確認され、メディカル ルームにいた。


検査寝台にはユキホの姿、横にはそれを見守るミヨシ。


「  健康状態は良好!全てにおいて問題ありません  」


モニターには検査結果の詳細なデータが映し出される


ミヨシがあまりに心配するので、ハーバがユキホの健康被害の有無をチェックしたのだ


「  よかったぁー!てか 筋肉量とか、すごいね!あーでも、ホント よかった!なんともなくて✨」

「だから、いったじゃねぇか!おれは、大丈夫だって!」

ユキホはやれやれという顔をする


「そうは言うけど、宇宙蚊だよ!あれを見たとき、また高熱出たりしたら大変じゃんって思ったもん!  」(>_<)


「正式名は ムシカヤボリテントスです。よくいる微生物、 細菌の一種で熱や痛みなど体内の異常より、精神的疾患を及ぼす作用があります、イライラや落ち込みなど 不安定な状態を引き起こすようです。艦内では駆除のため実体化させるので、比較的発見は早く、ph除菌剤で死滅します。なお 発生、増殖を防ぐ薬を散布したので、もう安心ですよ!」


ハーバは本来の持ち場に戻って  張り切っている


「はあ~、おれ腹へったよぉ」

「みなさん、まだファーストブリッジでお話中ですね   」


ハーバはブリッジの様子を映し出す


「ルフィーのバカが、なんか文句つけてるよ!  ムシカヤボリテントスを大量に吸いこんだんじゃないの~?  あっ!あいつ普段からあーだった!」

三人は大笑い

「でも一応、薬を撒いておきましょうか!」

みなさんもムシカヤボリテントスに張りつかれたり、吸い込んだりしていませんか?😁


 


         *                *                *



「  ムッ  もともと誰のせいで、こんなことになったと思ってンだ?💢」

捕虜になって、窃盗、脱走の逃亡犯だぞ!


「ごめんなさい ((T_T))」💦


ルフィーのことは多少、気の毒に思っても、一方的に責められて涙するラディアを放っておくオブジェではない


「  あのまま 居ても、遅かれ早かれ 敵と遭遇する可能性はあったはずだ、とにかくみんな無事だったのだから良かったじゃないか💦 」


なんとか丸く納めようと間に入るが、


「その金魚どもだって、こいつが連れてきたかもな!」

ルフィーは吐き捨てる


「それは有り得るかもしれないわね!」

「スズカ!」余計なこと言わないの!と怒るミレイユ


居たたまれないラディアは、

「す、すいませんでした💦 😢  私、あの💦シャトルで すぐ出ますから、せめて  お見送りさせてください  」

涙ながらにルフィーを見つめる


「  とっとと消えろ!」

それには答えず、きびすを返して行ってしまう


「ルフィー!」

ミレイユが呼んでも振り返らない


「いいんです、私が悪いんですから。じゃ、みなさん、道中お気を付けて…😢⤵️⤵️」

シャトルに向かおうとするラディア

をオブジェとミレイユは引き留める


「まだ周辺にセイバーが現れるかもしれない、シャトルなどで出るのは危険だ!」

「そうよ!危ないわ!!」


「…でも 私なんていない方がいいんです 」くすん


くるくるくる…


マウゴラはそっとラディアのそばに来る

「あなたは居るべきです、一緒に来て、もしもという時は上申書の提出をお願いしたはずです。 」

そう、それがルフィーのためになると説得されて、一緒にきたラディアだった


「P5…💦」

ラディアはマウゴラの優しさに涙ぐむ


「上申書?」

オブジェはそこに食いついた


「これから向かうのは放浪の旅ではありません、我々は、進撃軍 第6ベースのスファニー・レノアに 帰還するのです 」


えーー!!とみんな


「先程、基地からのビータ〔探査機〕とリンクしました。  遠征隊の捜索機で、Cy1リストが添付されており、No.OA14T608573  ルフィー・オリジンが登録されていたのです 」


「Cy1リスト?」

ミレイユはキョトンとしている

「 エントリーされたNo.を発見した場合、 遺体や破損した物品でも回収しろというリストです 」


「ちょっと!まさか犯罪者リストねぇ!もう情報がいったなんて、素早いわ💦  戦艦 盗んで脱走なんて、捕まったら殺されるんじゃない?!250年の刑とかよ!!」あははは  終わりだわ、笑うしかないとハイテンションのスズカ


「 💧 そんな情報は向こうに届いていません。なので、 みなさんも封印してください😅   Cy1リストとは、各局、軍司令部や部隊連から捜索要請が多数あげられたモノが登録されるリストです、 帝国への帰還を切望されているわけですから、今、戻ることが賢明かと判断しました。たとえ、DAが我々の引き渡しを要請してきたと想定しても、治安局はアッパー〔上層部〕の許可がなければ動けません、なお、Cy1リストの武功軍人とその関係者を まず、簡単に 差し出すという事はあり得ないでしょう 」


「おおーー!クラッシャー キング!💕」

「さすが、進軍の英雄 ライヴ・ウェポンだぜ!」

ドグとピッグはピューピューと口笛を吹いて、はしゃいでいる


「そうです!ルフィーさまは、ssw-cの栄誉称号に、BVGのプレート、そして、全ブラッセルでソルジャーでは、未だ6人しか、授与されていない大勲位R7白亜勲章を総統から、直に賜った すごーい方なのです💕」

ほっとかれるわけがありません🎶

ラディアもついつい興奮する


「ほー!そんな有名人なの、ルフィーちゃん 」

ソファーでノーテンキにくつろいでいるマコト

「  でも戦わないで逃げてきちゃったのに、そのまま基地に帰って平気なの?」私なら怒られるわ💦

征弄で苦労してきているスズカだからこそ、思いつく事でしょうね!


「 OA遠征隊が基地へ帰還の途中、 惑星争奪というDAの紛争に巻き込まれ戦場を回避、後方確保の行動をとったとしても軍規違反には当たりません☺️   なお、小挺航行不能により機動隊のシップで搬送される、これも所属コードキーを持つオペレーションが搭乗しているので 問題ありません」


「そうだっ、13軍のオレらだけじゃ本当に戦艦 盗んで、脱走したかと思われるわ😁」

「んだ、んだ😁 」

ドグとピッグは顔を見合わせて笑う


「はぁ、でも…💧私がいると ルフィーさまが( ω-、) 」

とラディアは戸惑う


そんな様子を見かねたハチは口を開いた

「   あんたはマウゴラの助けになって、 それが結果、あいつの為にもなった!   ルフィーはさ、  脳みそも 小さいから、すぐ分かんないけど 、でも後で感謝するさ  」


「ハチったら💦聞こえるわよ!」

聞こえなければいいのか?ミレイユ


「   だから、なんか言われても、気にしないで居りゃいいんだよ! 居るだけで、あいつが助かる!おあつらえ向きってもんじゃないか-w そうだろ?」

ハチは、お得意の斜め45度からニヤリとする


「あのね、(-_-;)蜂村、おまえねぇ、おあつらえ向きって、そんな言葉、今、日本人でも分からないわよ! 」

渋い顔で口を挟む!スズカ

「まあまあ、スズカ、ハチは江戸っ子だから😅」ミレイユ こそっという


「!ハチさん✨✨ありがとうございます!!」


スズカ「えええ?! 伝わったの? 」

 

そこはよくわかりませんけど(^。^;)

「私、頑張ってルフィー様のお役に立てるように、あ、みなさんのお役に立てるようにしますから!」

喜びに目をウルウルさせて、ラディアはハチの手を取った


「あ、ああ、せいぜい頑張りな💦 」って、なんで名前 知ってんだろう と驚くが、


「ハチさんの活躍✨✨P5からいっぱい聞いてます!これからも色々と、よろしくお願いしますね 💕」


「そんな、あたいは💦」

慣れないスキンシップに 握られた手をじんわりと振りほどく


「😁✨✨ ハチさん!ラディアさんは、ダリオス同盟に入りましたよ  」

「そうなんですぅ!私、ソナー、得意です💕」


ラディアがおもむろにデバイス プレートを出すとハチも急いで出してみる


「へぇ!  じゃぁさ、海までテリトリーが増やせるじゃないか🎵」

マウゴラは二人の間を楽しそうに飛び回る

「(o^-^o)🎵」

「  あたいのマテリアル集積所の近くにガレージ置きなよ 」

「はい!いいんですかぁ🎵」

フロアは一気に明るくなって、

良かった、良かった と、一件落着した


「じゃ私たちも一息つこうか」

オブジェが言うと、側にいたスズカのお腹がきゅるる~っと応える


「(*''*)💦やぁね、冬野みたいだわ!」


周りは、安堵の笑みを溢≪こぼ≫す


「そうね🍀😌🍀   お腹すいたわよね!  私、なにか作るわ!  あ、レイラは その間にシャワーを浴びてきてね!  」


決して臭いわけではありません-w


やーーん、匂うレイラってぇ~

 身悶える賦夘


「本当によくやってくれた竜崎、みんな、君に感謝している❗️」

ミレイユとオブジェにじっと見つめられ、


「…💧うっ !」となるレイラ


何も言わずにパウダールームに消えてゆく




      *                    *                    *



個室で ふて寝を決め込むルフィー

「  ふん💨  」

とりあえず全部 聞いてはいたものの    もう口を挟むことはなかった…


ププッウン!

『   、、というわけで、ブラッセルに向かいます! 』


エア ウインドウが開き、目の前に 上機嫌なマウゴラが現れた


「  オレはいいけどよ💦   あいつら、どうすんだよっ! 向こうじゃ遠征の残存兵なんて 通らねぇし、フォリナ〔異星人〕ってすぐバレんぞ! 」


『  それに関しては、我々、遠征隊が 23空域での敵艦隊との交戦中、巻き込まれたロットワイラー民間機という設定で、乗客は移民ということでドキュメント制作し、すでに民生管理局データベースに送付してあります。移民とはいっても、現在の我が国とロットワイラーとの友好関係を考えれば、シップの賠償や乗客たちへの損害補償など、時間を要しても 認可されるはずです、それにより堂々と 彼らの母星探索も 可能になります!  』


マウゴラの抜かり無い作戦には歯が立たない、それでも一応、文句はつけたいルフィーである

「  チッ  なんでも勝手に決めやがって!  艦≪ふね≫のリーダーはオレだぞ…  」


『 アンクのスラム街に入るより、最善の選択かと?』


「ふん、えっらそーにっ  💢」


『  私は、このDA戦艦Goonで、指揮官不在の今は  航行管理権を預かるクルーザー Ib、セントラルプロセッサー  GJイーザー MUGR33P5です!艦艇の危機管理、搭乗クルーの保守安全 など、与えられた任務を遂行しなければなりません   』

要するに偉いのです!


「  はぁーん!そうかよ、ご立派だぜ、もういいから、着くまで、オレに喋りかけるなっ! 」しっしっ!


『  …では異存はないと言うことで。あと  スカイログが有りました。貴方の割に慕われている…理解不能ですが、よい仲間たちですね  』


「💢はぁ?」オレがなんだと?

いちいち腹立つ奴だな!


プッン!ジジ


画像を映し出し、マウゴラは消えた


『ルフィー!いったいどこをフラついてる!!  みんな心配してるぞ!

私は、お前は生きてるって信じてる!必ず探してやるからな!これを見たら、現状を詳しくアップリンクして!』


「クレイン!」

ルフィーはベットから飛び起きた!


映像の中で、身を乗り出して 呼びかけるのは、進撃軍 第6基地 砲撃部隊所属クレイン・レイカー軍曹!

 部隊も部屋も、お隣さんの彼女は ルフィーにとって、何でも話せる気の置けない戦友だ


クレインの後ろにはラウガやスキャルバ、V隊の面々か揃っている


『  おい!バックレてんなよ、曹長!イヤッハハーイ!』

『  マウ〔女〕とシケ込んでんだろ!どーせ😁   』

『  ギャハハハ !! 』

ギャーギャー と騒ぐ様子は相変わらずの下賎な荒くれたち


「 笑、おまえら、ぶっ殺す😁  」

ルフィーは懐かしさが込み上げた


自分の全身ライブ ホログラフィックを前に、所属や特長、どんなやつかと みんなが口々に好きなことを言っている…

しばらく  そのとりとめのない映像をぼんやり見た


『みんな待ってるのね、ルフィーの帰りを!』

インターカムからミレイユの声!

急に 現実へ引き戻された


「?」えぇ?

まさか艦内に流れてる?


はい、全員見ましたけど、なにか?


『  もうすぐ  ご飯出来るから、ルフィーもシャワーして、ダイニングに来てね!🎶』


なんなんだよ💦と頭をかくルフィー


「ブラッセルか…」


……


窓の外は漆黒の闇が遥か遠くまで広がる……

その深い黒に包まれた静寂の中を、戦艦Goonは、悠然と進んでゆく


その向かう先とは、


ブラッセル星系 第4惑星スファニー・レノア


物語の続きは また そこから始まるのだ!


えーっ!とか言わないで見てね😃

the next chapter 

               スファニー・レノア