色々ありながらも、ようやくE424星に到着した。
「ちょっとぉ~~海って素敵ん!」
エップが激しく興奮している
回収ステーションでデビルファングに別れを告げて、みんなはLBモービルに乗り換えると、陸上の美しい景色を眺めながら、きらめくリゾート!ビクトリアナーチへ向かうのだった。
「同じ海パラメールとは全然違いますね!」
ラディアは言ってしまってからハッとなってスプラを振り返るが、時すでに遅し。
「パラメールだって昔はとっても美しい海だったんですよぉ、ブラッセルに侵略されるまではね。」
声は穏やかだが視線は鋭い
「ごめんなさいですぅ💦」
ものすごく慌てて手を合わせるラディア
「いいえ~~。ラディアさんが謝ることはありませんけどぉ。」
ガタン!と座椅子が動き、ハチが顔をだす
「ああ、謝る必要なんかないさ、美しい海って?知った風にいうじゃないか?見てもないくせに。」
「ハチさん💦」
「そうだ、そうだ、うやっひぃーー!てめー、ブラッセルに侵略されるまでは~だぁーとぉ!俺たちに喧嘩売ってんのかぁ!おう!おう!」
スキャルバもシートを揺さぶって、猿のように暴れている
「喧嘩なんか売ってませんよ~僕は常に事実をいってるだけですからぁ。」
なにおーーー!となるスキャルバたちをクレインがたしなめる。
ファーストシートのレイラは手動運転で、あえてハンドルを握っている。
「おい、リュウ無理すんなよ」
システムが故障したとき以外、モービルを運転する者など、こちらの星系ではいないのだ、ごみごみした地ベタを走るなど、ご苦労なことだ、とルフィーは思った。
「ねぇ、レイラったら、ここのお店に寄りたいっていったのに!通りすぎたでしょ!」
ナビマップのディスプレイを指《ゆび》さしながら、ミレイユに怒られるレイラ、ばつの悪い顔を向ける。
ついつい飛ばしすぎたようだ。
「もどるか?」
「ちょっと、だめよ!予定より到着時間が押してるんだから、先に進んで!」
凄い勢いでスズカが口を挟む
「ム!だまれ!きさまに聞いてない」
「なんですって~💢」
さっきのこぜり合いが尾を引いているようだ。二人の間に火花が散っている
「ねぇ、ミレイユ。今、向かってるパーキングにミレイユの行きたい
お店も入ってるみたいよ、その前にまた、見つけたら停まればいいし。」
レオンはミレイユをじっと見る
「ええ!いいわ!だいたい、レイラが、ぶんぶん飛ばすからいけないのよ!スズカにあたるなんて、良くないわ!」
「そうですって!うふ」
ムッとするレイラにレオンが近寄る
「ムカ💢近づくな」
「あなたが乱暴な運転だもの~流されただけよ~、あーーーん」
わざとらしく、フラフラするレオン
ピピッ
自動運転に切り替えると、無言で後ろに移動するレイラ。
ギャーギャー言い合うスプラたちの横を通り際、ジロリと睨んだ。
「おや、レイラさん、どうかしたんですか?」
「うるさい…殺すぞ」
え~ーーー!!とスプラ
レイラは不機嫌な顔でシートに座ると腕を組み上げ 目を閉じる。
青ざめたスプラを見て、
ゲラゲラ笑って喜ぶスキャルバたち
「何かあったのか?」
前方のレオンたちとレイラの様子を交互にみやるクレイン。
「ルフィー、来て💕」
シートパネルのウインドウにレオンがニッコリと映る
「ん?」
ルフィーも前の方を見て、やっぱり何かあったのか?とクレインと目を合わせる
「行くのか?どうせ、下らない事に決まってる、やめとけば?」
真面目なクレインが耳を疑うようなことをいう、ルフィーは二度見した。
「💧んじゃ、お前代わりに行けよ。」
ここでホイホイと行ってしまえば、レオンの犬だと言われかねない。
ルフィーはシートにどっしりと深く座り直す。
「いやだ!お前がいけ!」
クレイン即断!
「んだよ(¬∀¬)」
ウインドウがまた開く
「ルフィー、早く!」
今度はちょっと不機嫌なミレイユが顔をだす
「あ、ああ💦」
ルフィーは驚いて座席から転げるように飛んでいった。
「…情けないな」
クレインが呟くとレイラがチラッと見て笑った
「ふっ」
「どうしたの?ただ乗ってるより運転したかったんじゃないのか?」
「まあな」
「レオンに絡まれた?さっきのスズカとの喧嘩も、どうせレオンのせいなんだろう。あいつは避けると余計くるのよ。ましてや、動揺したり、逃げたりしたら、しつこいぞ-w」
レイラは黙って外を見る
「考えたら、私のせいか…ごめんなさい、他人事みたいな言い方して。」(私のまわりの人間にちょっかい出して、私が動揺するのを楽しんでる。)
「…。なぜ、お前が謝る?」
レイラはクレインを見る
「なぜって…」一応リンクだから…(口にも出したくないけど)
そして前方…
「パーキングに着く前に、こういう系のお店あったら、すぐ止まってよ、他にも見たいものあるんだから!わかった?」
なんだか怒ったような口調のミレイユと、
「そーいうこと、わかった?私のセッティング、感謝してね」
ミレイユとドライブ幸せでしょ♪
と愉快そうなレオンに挟まれて、ルフィーは微妙。
「あ、ああ💧」
なに怒ってんだよと思ったり、なんでおれが運転しなきゃなんねーんだよ、と思ったり、しかし何も言えずに進むのでした。お気の毒。
「ペットシーツとかあるかしら。
ウエットティッシュも無くなったら困るんだから!本当にレイラったら何にもわかってくれてないのよね!」
オレンジパークに着いても、ミレイユの不満は収まってないようだ。
「…💧」
後ろからついて歩くレイラ、終始、無言でげんなりしている。
「さぁ、さぁ、オレンジパークセブンビレッジでーす!はーい!海がきれいです!レイラさん、怒られてまーす!」
なんと!
スプラ、絡んではならないところに絡んでしまいましたね!
「ムカ💢殺すぞ!きさま!」
ストレスの塊を叩きつけろ!
サイコフレイム 、ブォォォォォ!!
スプラ、Σ(゚∀゚)~ーーひゃーーー
スズカとレオンはそんなことなど気にもしないで、オレンジパークを、にこやかに宣伝する!
スズカ「ビクトリアナーチはまだ先ですが、オーセンティアSHOP99のある場所はどこも素敵でーす!」
ーなるほど!なるほど!
レオン「はーい!その通り!このお洒落なお店でお買い物したり、飲んだり食べたりして~!ねぇ💕
じゃ、中でワイワイしている、みんなの様子を見ちゃいましょう!」
突撃ライヴ!リアルガオウ!!
スターーートだ!!
ーみんなのワイワイみたいでーす!何か良いものありました?
ユキホ「スーパーで29円で売ってる水がぁ!ここじゃ110円なんだぞ!」
スキャルバ「なぁにぃ! ぼったくりだぜ!この星は!」
ーなんと!そんなバカなことが?
クレイン「しー!静かに!私たちはどこに行っても注目されてるのに!そんな大声でぼったくりとか言うな!」
ーいや~、でもぼったくりですよねぇ、それは!
ルフィー「くくく」
クレイン「笑ってる場合か!ちゃんと教育しろよ!」
ルフィー「29円が110円じゃスキャルバのいう通りぼったくりだぜ!ここの連中を教育しねぇーとな!」
クレイン「物価がちがうだろ!ここは観光地なんだから!高いのが当たり前なんだ!高いのが!」
ー高いんですね~~!オーセンティア!リアルな会話です!
スズカ「ちょっと!そんな話し、やめなさいよ!なんの宣伝にもならないじゃないのよ!もっと、きれいとか、おしゃれとか、美味しいとか言いなさいよ~」
ーいやいや、楽しくていいですよ!
ユキホ「腹へった~!なんか食う!」
ーみなさん、何を食べるんでしょうか!楽しみです!
スプラ「あー、あのですねぇ、まだまだずーーっと食べれませんよ!
ふー先生たち、ケチケチ貧乏旅ですから」
ーはぁ?なんでしょう!誰がケチケチ貧乏なんですか?
ユキホ「ええーーーーなんだよ!腹へった~、上にバイキングあるらしいぞ!」
レオン「レオンもフーもバイキングきらーい」
ーユキホちん、なかなかバイキングにありつけませんね~
エップ「あたし~試食、食べ過ぎてお腹いっぱぁい!」
ーここはそんなに試食あるんですか?
ハチ「いつの間に あんた、そんなに食べたのさ💧」( ̄▽ ̄;)
ユキホ「オレも試食、全部食べた!変な茶色い丸いのと、黒いもんはゲロマズだった!」
ー茶色と黒いのって…色だけでいってもマズそうですねぇ~
スズカ「まったく!ノータリン猿は頭だけでなく、舌も悪いんだから!やんなるわ!」はい!カット
ーこれライヴですから、スズカちゃん💦
ユキホ「なんだと!おめぇーの買ってきたもんなんて、どれも酸っぱくてまじかったじゃねぇーか!このバカ舌野郎!」
ーそういえばスズカちゃんは、下見に一回、ナーチに来てるんですねぇ
スズカ「なんですってぇ!! バカでノータリンなお前なんかに言われたくないわよ!梅よ!梅!梅がメインなのよ!分からないの?バカじゃないの?まったく!梅ドレッシング!梅クランチ!梅ゼリーってね!!お土産にはテーマってもんがあるでしょ!」
ユキホ「はーん?テーマ?なんだ?ラーマかぁ!とにかくオレは腹へってんだ!酸っぱくないもんよこせ!」
ラディア「あの~~黒飴食べます?黒いですけど、美味しいですよ。」
ユキホ「ウホ!食べる!」
ーああ、ラディアちゃんはスイートで、なごみ系ほんわかするなぁ!
ラディア「どーぞ!どーぞ!沢山ありますから!」
ユキホ「どーも!どーも!沢山食べますから」ボーリボーリ
ハチ「ちょっとあんた、こいつに、そんなに食わしたら…」
ーさすが、ハチさん、付き合い長いから分かっちゃってますね!この後の展開が…
ラディア「そうですか?ダメですか?つい楽しくて」
ユキホ「大丈夫、大丈夫、オレいくらでも食える」ボリボリボリ
ハチ「あんたも調子こいて噛んでんじゃないよ、飴はなめるもんだろ」